世界の目が、ふたたびユナイテッド航空に注がれている。そのきっかけとなったのは、巨大なウサギが「フレンドリーな空を飛んで」(※)いる間に死んでしまったことだった。(※ ユナイテッド航空のスローガンは「Fly the Friendly Skies」)
大型ウサギの繁殖家アネット・エドワーズさんは、エンタメニュースサイトTMZに対し、彼女の育てた体長90センチメートルのウサギ「サイモン」が、ユナイテッド航空機でロンドンからシカゴのオヘア国際空港へ移動した後の4月24日夜、航空機の貨物室で死んでいるのが見つかったと話した。サン紙によると、生後10カ月で体重約20キログラムだったサイモンは、飛行機に乗る前は健康だったとエドワーズさんは話していた。
サイモンは、世界最大のウサギと認定されるほどの大きさにまで成長することが期待されていたと、エドワーズさんは話した。
独占記事: 貴重な大型ウサギがユナイテッド航空機上で死ぬ
「サイモンは、フライトの3時間前に獣医の診察を受けていて、とても元気で健康でした」と、エドワーズさんはサン紙に語った。「何かおかしなことが起きてしまったのです。それが何だったのか、私は知りたいのです。私は世界中にウサギを送ってきましたが、これまでこのようなことは起こったことがありません」
サイモンの父親である、コンチネンタル・ジャイアント・ラビットの「ダリウス」は、体長が1.2メートル以上あり、2010年に、世界でもっとも体長のあるウサギとしてギネス世界記録となった。エドワーズさん自身もまた、ちょっとした有名人だ。彼女は、かつて美容整形に推定1万6000ドル(約177万)を投じて、官能的なアニメキャラクター「ジェシカ・ラビット」のような外見になった。
ユナイテッド航空はここのところ、強烈な批判を受けて苦しい立場に置かれていた。4月9日には、搭乗客のデイヴィッド・ダオさん(69)を機内から無理やり引きずり出し、乗務員たちの席を確保しようとした。この不祥事でユナイテッド航空は大きな批判にさらされ、Twitter のハッシュダグがトレンド入りした。ユナイテッド航空は、トライベッカ映画祭の広告を取り下げる事態にまでなった。その広告を見た人々から嘲笑を浴びたからだ。
ユナイテッド航空の広報担当者は、ハフポストUS版に対し、「この顧客と連絡をとっている」と語った。同社は、ハフポストUS版に対し、以下の声明書を送ってきた。
「私たちは、このニュースを聞いて悲しく思います。私たちと共に旅するすべての動物たちの安全と幸福は、ユナイテッド航空、そして当社のペット安全部門にとって最も重要なことです。私たちは当社のお客様と連絡をとっており、支援を申し出ています。私たちはこの件を調査中です」
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。