高い利息を支払うなどと持ちかけ、多額の資金を違法に集めたとして国際指名手配されていた熊本県出身の山辺節子容疑者(62)が4月19日、タイから強制送還されて帰国する際、出資法違反(預かり金の禁止)容疑で熊本県警に逮捕された。逮捕状の執行は山辺容疑者を乗せた航空機が日本の領空に入った後だった。朝日新聞デジタルなどが報じた。
朝日新聞デジタルによると、山辺容疑者は2015年9月までの約1年間、元本保証を約束した上で、「私に出資すれば高い利息を付けて返せる」などと知人男性2人に投資話を持ちかけ、計約7千万円を違法に集めた疑いがあるという。ほかにも十数人から計7億円以上を集めた疑いがあり、県警が調べる。
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県警は2016年、山辺容疑者が出国したことを確認。2017年に入ってから逮捕状を取り、警察庁を通じて国際刑事警察機構(ICPO)に国際手配の手続きを取っていた。山辺容疑者は2017年3月末、タイで不法滞在容疑で入管当局に身柄を拘束されていた。
一方、日テレNEWS24は、タイの当局の見立てとして、金の一部が交際しているタイ人(31)の住宅購入資金に充てられた可能性があると伝えた。