『アウトレイジ 最終章』大森南朋、ピエール瀧らが参戦 新キャスト発表
北野武監督が、裏社会の男たちの抗争を描き人気を集めた『アウトレイジ』シリーズ5年ぶりの新作『アウトレイジ 最終章』の公開日が10月7日に決定し、初参戦するキャストが18日、発表された。大友(ビートたけし)を慕う韓国・済州島グループの市川を演じる大森南朋は「念願かなってバイオレンス。念願かなってアウトレイジ。もうこんな幸せなことはありません」と喜びいっぱい。そのほか、花菱会の花田役にピエール瀧、同・若頭補佐の森島役で岸部一徳らが出演し、俳優陣の迫力ある演技にも期待が高まる。
裏社会の男たちの抗争を描いた『アウトレイジ』は、北野監督が初めて手がけたシリーズプロジェクト。2010年に『アウトレイジ』、2012年に『~ビヨンド』が公開され、シリーズ累計興収22億円超を記録。前作に引き続き、西田敏行(花菱会・西野役)、塩見三省(同・中田役)、白竜(張会長の側近・李役)、名高達男(山王会・白山役)、光石研(同・五味役)、松重豊(警視庁・繁田役)らが出演する。
新たに発表されたのは、大森らのほか、花菱会の新会長・野村役に大杉漣、花田の手下・丸山役に原田泰造、関東の組織「山王会」木村組・吉岡役の池内博之。出演決定を聞いた原田は「うれしさのあまり雄叫びを上げていました」と話すなど、それぞれ喜びのコメントを寄せ、ピエールは「顔面世界遺産とも言える役者陣の”顔バトル”は、とにかく必見です(笑)」と呼びかけている。
関東の山王会と、関西の花菱会の巨大抗争後、大友(たけし)は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー張会長の下にいた。そこに、韓国出張中の花菱会・花田(ピエール)がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。韓国のフィクサーと花菱会が一触即発の様相を呈するなか、花菱会では内紛が勃発。さらに、大友も日本に戻ってくる…。
特報映像も解禁され、最後には「これで最後ですよね」と聞かれた大友が「済んだと思うなよ」と裏切りの連続を示唆するセリフを放っている。
■新キャストコメント全文
大森南朋
役者を始めた頃からずっと北野監督の映画に憧れていました。これまでも『Dolls[ドールズ]』『アキレスと亀』と2作品でお世話になってます。そして今回は、念願かなってバイオレンス。念願かなってアウトレイジ。もうこんな幸せな事はありません。北野組の撮影現場、たけしさんの横で「あぁ オレ 今 夢がかなってるぅぅ」ってスゲェ小さい声で呟いてましたもん。
ピエール瀧
初めて北野組に参加させていただきました、ピエール瀧です。全スタッフの見事なチームワーク、痺れるような本番の緊張感、そして時折垣間見ることができた監督の作品への姿勢と愛情、どれもが自分にとってすばらしい体験でした。顔面世界遺産とも言える役者陣の”顔バトル”は、とにかく必見です(笑)。
大杉漣
24年前の『ソナチネ』が、初めての北野映画でした。ちょうど今回の出演で10本目になりますが、常連などと思ったことはありません。やはり作品は、ひとつひとつなのだと痛感します。北野組のあの独特な緊張感と世界観はたまりません。また味わいたくなるのは僕だけではないはずです。
原田泰造
念願の北野組、それも大ファンであるアウトレイジに出演する事が決まった時、うれしさのあまり雄叫びを上げていました。現場では北野監督の包容力がとても大きく、夢見心地と緊張感が入り混じった味わったことのない気分で撮影に臨ませていただきました。僕も皆さん同様暴走しております! 公開を楽しみにしていてください!
池内博之
自分が俳優としてデビューしてから、北野作品に出演する事は自分の目標でもありましたので、決まった時は本当にうれしくびっくりしました。現場は、スタッフ、キャストのとてつもない、いい緊張感が、リハから流れていて本番一発。テンポの速い撮影で、あっという間に終わるんです。たまに北野監督から演出上の指示がある以外は自由に演じさせてもらえるのですが本気でやらないと見透かされてそうで、ある意味怖かったですね。なので1カット1カットを全力で生きないといけないという思いがすごくありました。
岸部一徳
『座頭市』以来、久しぶりに参加しました。北野組の優しさ、静けさ、心地よさを感じた現場でした。言葉を使わない人間への愛情、そんなたけし映画が僕は好きです。
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