現役引退を表明したフィギュアスケートの浅田真央(26)が4月12日、東京都内のホテルで記者会見を開き、「選手生活を終える決断をしました。長い選手生活でしたがたくさん山がありました。乗り越えられたのはたくさんのファンの方の応援があったからです」と述べ、改めて引退の意向と感謝の想いを伝えた。
ニコニコ生放送によると、浅田は同日午前11時半ごろ、白いジャケット姿で登壇。黒のスーツを着用するか迷ったというが、「晴れやかな気持ち」だったため、白いジャケットを選んだという。浅田は冒頭で引退にあたってコメントを述べた後、報道陣による一問一答に応じた。
引退記者会見で、一問一答に応じる浅田真央。
引退の理由について浅田は、「復帰してからいい形でスタートできたのですが、練習をするにつれて、試合に出るにつれて、今のスケート界についていけるのかなと思ったり、復帰前より辛いことが増えました」と心境を明かした。
「(ソチオリンピック後の復帰から)1シーズンは乗り越えられましたが、2シーズン目はなんとかなんとか頑張ろうという気持ちでやってきました。でも、最後の全日本選手権(2016年12月)で、『もういいんじゃないかな』という風に思いました」
21年間の現役生活を終えることについて、「気持ちも体も、自分の気力も全部出し切ったので、何も悔いはないです」と語り、心残りはないと前向きに語った。引退後の具体的な活動内容については決めていないが、今は2017年夏に開催されるアイスショーでいい演技を披露することを目指したいという。
また、記者からフィギュアスケートはどんな存在かと問われると、「難しいけど、一言で言うと、人生かなと思います」「私の全てがスケート中心の生活だったので、本当に私の人生です」と述べ、フィギュアスケートに捧げてきた日々を振り返った。
会見後、最後の挨拶では途中で感極まり、後ろを向いて涙をこらえる一面もあった。それでも最後は笑顔を取り戻し、「スケート人生で経験したことを忘れずに、これから新たな目標を見つけて、笑顔で前に進んでいきたいと思います。みなさん、応援どうもありがとうございました」と締めくくった。
■関連画像集「浅田真央引退会見(2017年4月12日)」
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