ドイツ西部のドルトムントで4月11日午後、香川真司が所属するサッカーのドイツ1部リーグ「ブンデスリーガ」のボルシア・ドルトムントの選手たちを乗せたバスが移動中、近くで3回の爆発が発生し、これまでに少なくとも選手1人が負傷した。
ドルトムントは11日午後8時45分から、ホームのドルトムントスタジアムでUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグASモナコ戦を行う予定だった。
負傷したマルク・バルトラ
DFのマルク・バルトラ(26)が爆発で飛び散ったガラスの破片で負傷し、病院に搬送されたが、容態は安定しているという。NHKによると、香川がこのバスに乗っていたかどうかはわかっていないが、ケガをしたという情報は入っていない。
警察の発表によると、現地時間の午後7時過ぎ、チームのツアーバスがスタジアムに向かう途中、3度の爆発があったという。警察が現在、情報の収集にあたっている。
試合は12日の午後6時45分に順延すると、ドルトムントがTwitterで発表した。
当局筋は、爆発装置がホテルに出口付近に隠されていたことを明らかにしたが、この襲撃の動機は判明していないという。
「現在分かっているのは、バスの窓が粉々になり、1人がけがをした。今のところ、スタジアムの訪問者への危険が及ぶ様子はない」と、警察が声明で述べた。
スペインのマリアーノ・ラホイ首相は、バルトラ選手を支援するとTwitterで表明し、けがが早期に回復することを願った。
警察はTwitterで、延期された試合は厳重な警備を敷くと発表した。加えて、事件現場で見つかった手紙の内容の真偽について調べていると話した。
ドルトムントのハンス・ヨアヒム・ヴェツケ最高責任者(CEO)は、ホームページに投稿した動画の中で、チームは「大きなショックを受けている」と話す一方、「延期された試合が24時間後に迫っているので、事態を受け入れることが必要だ」と述べた。
ドルトムントのゴールキーパーのロマン・ビュルキは、爆発が起きた時、バスの車内でバルトラ選手のそばに座っていたと語った。「バンという音がした後、全員が頭を伏せた。爆発が続くのかどうか分からなかった。すぐさま警察が駆け付け、現場を封鎖した。私たちは大きなショックを受けた」と、スイス紙の取材に答えた。
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ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。