イギリス・ロンドンで驚きの品物がオークションにかけられた。アメリカのケネディ大統領夫人のジャクリーン・ケネディ氏(故人)が、イギリスの駐米大使からのプロポーズを断る手紙だ。3月29日、約9万8500ポンド(約1370万円)で落札されたと、BBCなどが報じた。
AFP通信によると、この手紙は、ジャクリーン夫人が、ケネディ大統領在任中に駐米大使だったデービッド・オームズビー・ゴア氏とやりとりしたもの。その中で、ゴア氏からプロポーズを受けたジャクリーン夫人が、結婚を望まない理由をつづっている。
「もし、私が癒しや慰めを見つけることができるとしたら、私の過去や悲しみの世界と関わりのない人といる時です」「あなたは私の親愛なる兄妹で、信頼できる相談相手です」などと書いている。
手紙は全部で18通あり、1963年にケネディ大統領が暗殺されてから、ジャクリーン夫人がギリシャ人実業家のオナシス氏と1968年に再婚するまでの間に書かれた。
ゴア氏は1967年、妻を交通事故で亡くしている。その直後に、ジャクリーン夫人とカンボジアのアンコールワットを訪れたことが報道されており、2人の間の親密な関係が当時注目を集めていた。
手紙には、プロポーズを断られたゴア氏の返事も含まれていた。
「この夏の隠密に結婚する計画を含めて、お互いの休暇や僕たちの結婚の問題への解決策など、リビアのキレナイカを訪れた際に哀れな計画を考えていた」とつづっている。
さらに、「熱心に話し合っていたように思えた計画、ケープタウンで率直に語り合ったこと、その後のカンボジアでの素晴らしい10日間。全てが一瞬のうちに何もなかったごみのように変わってしまった」と、悲痛な思いを訴えている。
この手紙は、ケネディ大統領やイギリス首相からの手紙などを含む、ゴア氏の家族が住む自宅で見つかった文書の一部だった。
ゴア氏の孫の品物として、オークションに出品。手紙を含む全531品が、計約260万ポンド(約3億5600万円)で落札された。オークションで得た金は、400年以上の歴史のある邸宅の修繕費に充てるという。
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