学校法人「森友学園」を巡る3月23日の国会での証人喚問を受けて、安倍晋三首相の夫人、昭恵氏は同日夜、Facebookで「昭恵氏から寄付金100万を受け取った」「講演料を支払った」などの籠池泰典理事長の証言を否定した。
■「100万円の寄付」「10万円の講演料」証言について
籠池氏は証人喚問で、2015年9月5日、昭恵氏が講演で塚本幼稚園を訪問した際に、秘書2人(夫人付きの官僚)に席を外すようにと言って2人きりになり、「安倍晋三からです」と言って100万円を渡したなどと証言。さらに、講演料として10万円を受け取ったとも話した。
この証言に対して、昭恵氏は、以下のように投稿している。
私は、籠池さんに100万円の寄付金をお渡ししたことも、講演料を頂いたこともありません。籠池夫人と今年2月から何度もメールのやりとりをさせていただきましたが、寄付金があったですとか、講演料を受け取ったというご指摘はありませんでした。私からも、その旨の記憶がないことをはっきりとお伝えしております。
私は、講演などの際に、秘書に席を外してほしいというようなことは言いませんし、そのようなことは行いません。この日も、そのようなことを行っていない旨、秘書2名にも確認しました。
■「留守電で依頼⇒秘書からFAX」証言について
また、籠池氏は証人喚問で、国有地の買い上げの条件として、定期借地の期間を10年から延長してほしいと依頼するため、2015年10月に昭恵氏側の携帯電話の留守電にメッセージを残し、それを受けて秘書の女性からFAXが送られてきたと証言、FAXの内容も読み上げ「財務省に多少の動きをかけていただいた」とした。
この留守電について、昭恵氏は「何度か短いメッセージをいただいた記憶はありますが、土地の契約に関して、10年かどうかといった具体的な内容については、まったくお聞きしていません」とも投稿している。