ドナルド・トランプ大統領の政権は、アメリカ中に暗い影を落としている。そこで、魔女たちが彼に魔法をかけている。
魔女コミュニティに出回っている文章では、大統領が辞任するまで、魔術を施す者たちに毎月、儀式をするよう呼びかけている。
魔法を効かすには、逆三日月の東部標準時真夜中(午前0時)に集団で魔法をかけなければならない。
最初の儀式は、2月24日に行われ、その後同じような魔法の儀式が3月26日、4月24日、5月23日に行われる予定だ。
もちろん、その前にトランプ大統領が辞任すれば、話は別だが。
超常現象について執筆しているマイケル・M・ヒューズ氏は、2月中旬にニュースサイト「ExtraNewsFeed」に呪文を投稿した。
ヒューズ氏によると、「魔法をかけるのは、まじないや呪いとは違う」という。
「魔法は拘束であって、危害を加えるものではありません」とヒューズ氏はハフィントンポストUS版に語った。「私は自己防衛として見ています」
ヒューズ氏によると、2つの魔女グループがそれぞれ別に魔法をかける計画を立てているという。魔女グループはヒューズ氏に、もっと大勢集めて欲しいと依頼してきた。
魔法のかけ方が拡散し、Facebookでは、魔法についてあらゆる質問に答えるグループもある。
魔法をかけるには、極度の集中力が必要だ。用意する材料は次の通り。
トランプ大統領のイケてない写真
塔のタロットカード
使いかけの小さいオレンジキャンドルまたはニンジン
ピンまたは短いクギ(キャンドルに文字を刻む)
ホワイトキャンドル(大きさは自由)、「火」の要素を表現する
小鉢1杯の水、「水」の要素を表現する
小鉢1杯の塩、「地」の要素を表現する
羽(どれでも可)、「空」の要素を表現する
マッチまたはライター
灰皿または皿
魔法をかけるには、準備として使いかけのオレンジキャンドルにピンかクギで「Donald J. Trump(ドナルド・J・トランプ)」と書く。そして、その他の材料を円形に並べ、塔のタロットカードが立つようにどこかに立てかける。
ヒューズさんは、聖書の詩編第23編を声に出して読むことを提唱している。その後、ホワイトキャンドルに火をともし、呪文を唱え始める。
呪文の全文はこちらで見ることができる。以下に一部を抜粋した。
霊たちよ、お聞きください
水、地、火、空の霊たちよ
天の主
地獄の領域にいる悪魔
そして、先祖の魂
(ここで文字を刻んだオレンジキャンドルに火をつける)
あなたがたすべてに呼びかけます
身動きできなくさせるために
ドナルド・J・トランプが
徹底的に失敗するように
彼の力を封じ込めよ
すべての人間の魂に彼の力が及ばぬよう
また、木
動物
岩
川
海
にも力が及ばぬように
次に、オレンジキャンドルで写真を焼く。そのとき、「チリとなれ」と唱える。しかしヒューズ氏によると、これが少しばかり「魔女的」過ぎると思ったら、単に「お前はクビだ!」と言ってもいいという。呪文は、キャンドルまたはニンジンの残りを埋めるか、または、流水の中に捨てることで完結する。
儀式が終わったら、ヒューズさんは、心から笑い転げることが大切だと話す。なぜなら、「トランプ大統領は人から笑われるのを嫌う」からだ。
彼は、呪文には皮肉的な要素があることも認めているが、それで「呪文が無効になることはない」と主張している。
「くだらないと人が言おうと関係ありません」と彼は語った。「呪文は未だに効力があります。すでに効いていると思います。キリスト教グループには、呪文に対して祈りの日があります。それは魔法です。ここで行われているのです。儀式をすると、意識に変化が起こります」
『Christian Nationalism』を執筆したケヴィン・アンブローズさんは、呪文を跳ね返すには、詩編第23編を唱えるといいと話す。偶然にも、ヒューズ氏が勧めているのと同じ聖書の項目だ。
トランプ大統領を嫌う人たちは集団魔法に満足するかもしれないが、効果があることを証明するのはまったく別の問題だ。
結局、呪文後にトランプ大統領に降りかかる不運は、証明なく、呪文のせいだとされる可能性がある。
ヒューズ氏は、実際の儀式がそれ自体、ひとつのセラピーになっていることを考えてみてください、と話す。
「人がさらに強力になり、また、打たれ強くなれば、それは有効になるのです」と彼は語った。
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
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