ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の試合で、ホームランと思われた日本代表・山田哲人選手の打球を観客の少年がフェンス手前でキャッチしたため、ツーベースヒットと判定された。
それでも山田選手は、少年に「またグラブを持って応援に来てほしい」と言葉を送った。インターネット上では、山田選手の思いやりを賞賛する声が広がっている。
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デイリースポーツによると、‘幻のホームラン’が起きたのは、3月7日の対キューバ戦。同点で迎えた4回、ツーアウト、ランナー2塁の場面で、山田選手が放った打球を、スタンドの最前列にいた少年がグラブを出してキャッチした。
ホームランと思った観客が大歓声を上げたが、少年が捕球した位置が外野フェンスよりも手前だったことから、ビデオ判定となり、ツーベースヒットと判定された。
少年は、球場関係者から注意を受け、インターネット上でも批判の的となった。このことを知った山田選手は「僕は全然気にしていない。だから、野球を嫌いにならずに、またグラブを持って応援に来てほしい」と、日刊スポーツの取材の中で少年にメッセージを送った。
山田選手の心温まる気遣いに、Twitter上では「あの少年には、将来あの日のことを思い出話にできるようなプロ野球選手になってほしい」「かっこよすぎる」「人の良さが出ている。感動した」などと、賞賛の声が数多く寄せられた。
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日本の若きスラッガーは、ホームランを逃した代わりに、優しさでファンの心を奪ったようだ。
■関連画像集「WBC1次ラウンド 日本×キューバ(2017年3月7日)」
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