「マンスプレイニング」という言葉をご存知だろうか。
マンスプレイニングとは、男性が偉そうに女性を見下しながら何かを解説・助言すること。man(男)とexplain(説明する)という言葉をかけ合わせた言葉だ。
雑誌「ニューヨーカー」は2月26日、多くの女性にとっておなじみの経験ともいえるマンスプレイニングを描いた風刺漫画家ウィル・マクフェイルの作品をFacebookに投稿した。
その漫画には、美術館で抽象画を観賞中の女性と男性が描かれている。女性はしかめっ面だ。そして次のような説明がついている。
私は『この絵はどういう意味かしら』とは言ったけど、『どういう意味か教えて』とは言ってない。
マクフェイルの漫画作品をもっと見るにはこちら。
ニューヨーカーが同氏の漫画をFacebookページでシェアした直後から、多くの男性から「マンスプレイニングなど存在しない」と説明するマンスプレイニングが次々と寄せられた。また、この漫画をジェンダー問題をとりあげた発言と切り離して考えようとする意見もあった。「性別は関係ない。一人がそれを不思議に思ったから、もう一人が思いやりの気持ちからサポートしただけだ」といったコメントや「彼女の相手は、頼まれなければ話しをしてはいけないのか? 意見を積極的に述べることが性差別なのか?」と疑問視する声もあった。
そういう意見もあるだろう。しかし漫画が示唆するように、女性が「思いやりのサポート」や「積極的な意見」が欲しい時は、そのように言う。
マクフェイルがジェンダー・ダイナミクス(ジェンダーの力関係)に関して明確に表現した作品は、マンスプレイニングを描いたこの漫画が初めてではない。マクフェイルは2016年10月、赤ちゃんに授乳する女性に対して気分を害する男性を取り上げた作品を発表した。また最近の作品は、非常にシンプルでありながら驚くほど的確だ。
やめてもらえませんか? 赤ちゃんを公共の場で生かしておくことをすると、私は不快になるんですよ。
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。