【3.11】気仙沼の夜空に"光の慰霊碑"「未来へ明かりを届ける灯火に」東日本大震災から6年

東日本大震災から6年を迎えた3月11日、被災地の宮城県気仙沼市で、追悼の祈りを込めた3本の「光の柱」が夜空に立ち上がった。

この企画は、気仙沼の在住者を中心に結成した「3月11日からのヒカリ」実行委員会が主催。「毎年、震災後の3月11日を自らの手で表現しつづけよう」という思いからプロジェクトが立ち上げたという。「3月11日からのヒカリ」は今年で6回目となる。費用の一部はオンラインの募金などで運営している。

3月11日の18時30分、気仙沼のシンボル「内湾（鼎ヶ浦：かなえがうら）」の3つの岬から、大型サーチライトで夜空に「光の柱」を立ちあけがった。3本の光の柱で「鎮魂」「希望」「感謝」の想いを込めた「光の慰霊碑」を表現し、深夜0時までを「祈りの刻」として刻んだ。

■日中の気仙沼の様子

柏崎・神明崎・蜂ヶ崎の３ヶ所で囲まれた気仙沼湾を、「鼎が浦」と呼んできました。鼎（カナエ）とは、古代中国の三足の器。『海と山と人』『過去、現在、未来』を３本の光の柱によって表します。 #気仙沼　 #311hikari pic.twitter.com/5IBhdBa7LY
— 3月11日からのヒカリ (@311hikari) 2016年3月10日

■「3月11日からのヒカリ」の様子（2016年）

まもなく18時30分から点灯を知らせる防災無線とともに、今年も気仙沼の内湾にそれぞれの思いを寄せて、3本の光を空へと立ち上げます。#気仙沼 pic.twitter.com/VQcPvvUOb9
— 3月11日からのヒカリ (@311hikari) 2016年3月11日

3月11日の夜、3本の光を立ち上げます。まだ手をあわせるために人々が集う場所や慰霊碑がない気仙沼で、心を寄せあえるモニュメントとして。ヒカリが与えてくれる根源的なイメージ（未来・希望・あたたかさ）をこめて。#気仙沼 pic.twitter.com/EyvmNIgowO
— 3月11日からのヒカリ (@311hikari) 2016年3月11日

これからも当プロジェクトを通じ、地域で生きる人々とともに気持ちを寄せあえる場として続けていきたいと考えています。一日でも早くそれぞれの日常を取り戻し、新しい暮らしが息づくことを願っています。
3月11日からのヒカリ実行委員会代表 pic.twitter.com/hDZFz0kmcc
— 3月11日からのヒカリ (@311hikari) 2016年3月13日

まだ気仙沼には手をあわせるために人々が集う場所や慰霊碑がありません。そこで3月11日の夜、3本の光を立ち上げます。心を寄せあえるモニュメントとして、ヒカリが与えてくれる根源的なイメージ（未来・希望・あたたかさ）をこめて。#気仙沼 pic.twitter.com/KhEaYzPSvf
— 3月11日からのヒカリ (@311hikari) 2016年3月10日

東日本大震災で、気仙沼の街は津波に飲み込まれた。また、津波で流されたLPガスや石油コンビナートから流出した油などに引火し、市街地は街は炎に包まれた。市の発表によると、1031人が亡くなり、219人が行方不明になった。

実行委員会では、「ふと、見上げた夜空に、たち上がる光は、私たちの心に記憶を刻み、これから進む未来へ明かりを届ける灯火になってほしいと願います」としている。

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