タイの保護施設で飼育しているウミガメの腹から、コイン915枚が見つかった。観光客が池に投げ込んだ際に飲み込んだとみられており、獣医師が手術で取り除いた。タイの地元メディア「Khaosod」などが報じた。
手術を受けたのは、動物保護センターで飼育されている25歳のメスのアオウミガメ。以前住んでいた池では、観光客が幸運を祈ってコインを投げ込むことが多く、そのコインを飲み込んだとみられている。
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施設の建て替えのため、このカメは2016年6月に保護センターに移された。泳ぐ時にいつも体を傾けていることに、施設の関係者が気付いた。
大学の獣医師にCTスキャンを使って診てもらうと、胃の中に大量のコインがあることが判明。首都バンコクの大学病院で3月6日、手術が行われた。
7時間にわたる手術で、915枚のコインが取り出された。タイのバーツ以外にも、外国の通貨が入り混じっており、重さは約5キロあった。コインの大半がさびていたという。
手術後の経過は安定しているが、チュラロンコン大学のナンタリカ獣医学教授は、ロイター通信などの取材に対し「コインのせいで胃の中で炎症が起きていた。全快が確認できるまでに約1カ月ぐらいかかるだろう」と説明。さらに6カ月間の治療が必要だという。
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池にコインを投げ込む行為について、「海洋生物にとってとても危険なので、カメなどがいる池ではやめてほしい」と訴えた。
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