マレーシアのクアラルンプール国際空港で、北朝鮮の金正恩委員長の異母兄・金正男氏が殺害されたとみられる事件で、現地警察は2月16日、実行犯とみられる2人目の女の身柄を拘束した。現地紙スター・オンラインが報じた。
警察の発表によると、インドネシアのパスポートを持っており、25歳の「シティ・アシャー」名義だった。逮捕されたときは1人だったという。
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金正男氏が空港職員に訴えた内容によると、2人は2月13日午前、空港の自動チェックインカウンターにいた金正男氏を、一人が後ろから押さえつけ、もう一人が毒物とみられる液体をふきつけた。
空港の防犯カメラには、犯行に関与したとみられる女が写っており、胸に「LOL」(日本の「www」に当たる)と書かれたTシャツにデニムのスカートをはいた、東洋人の女の姿が公開されていた。
2人はそのままタクシーに乗って逃走したが、現地警察は15日、現場に戻ってきた1人の身柄を拘束した。警察によると、1人目の女は「ドアン・ティ・フオン」名義のベトナムのパスポートを持っており、29歳でベトナム北部ナムディン出身とされていた。飛行機で出国するために空港に戻ってきたとみられ、防犯カメラに写っていたのと同一人物とみられるという。
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1人目の女は「空港で出会った男4人に『乗客にいたずらしよう』と誘われた」と供述しているという。
スター・オンラインによると、現地警察当局者は2月15日、金正男氏の司法解剖が終了したことを認めた。警察は結果や死因などを発表していない。
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