可愛らしく擬人化された野生動物たちの姿を描くテレビアニメ「けものフレンズ」に触発され、実際の動物を見ようと「動物園に行ってきた」という人の投稿がSNS上で増えていると、2月15日にNHKのニュース番組「ニュースチェック11」が伝えた。
「けものフレンズ」は「世界中の動物を擬人化して描く」というプロジェクト。これまでにスマホ向けゲームやコミックで作品が展開されている。2017年1月からはテレビ東京系列でアニメ作品が放送されている。単純明解なシナリオや「すごーい!」「たのしー!」「おもしろーい!」といった中毒性あふれるセリフで人気を集めている。
ネット上では「見るとIQが溶ける」「見ているだけで知能指数が低くなる」など褒めているのか貶しているのかよくわからない評も出ているが、動画サイト「ニコニコ動画」では第1話の再生回数が140万回を超えており、多くのアニメファンの心をつかんでいるのは事実のようだ。すごーい!
また、歌手・俳優の星野源さんが自身のラジオ番組でアニメの主題歌を絶賛するなど、ブームはさらに広がりそうな気配だ。
そんな中、NHKのニュース番組「ニュースチェック11」が15日、番組内で「けものフレンズ」を取り上げ、アニメをきっかけに「動物見たさに動物園に行ってきたという投稿がSNS上で増え、話題になっている」と伝えた。
実際にアニメがきっかけで動物園を訪れる人は増えているのだろうか。ハフィントンポストでは東京・日野市の多摩動物公園に問い合わせてみた。
同園の広報担当者は取材に対し、「『けものフレンズ』がきっかけで来園者が増えているかどうかは何とも言えませんが、動物園に興味・関心をもっていただけるのはありがたいです」と話した。
東京の都立動物園などの情報を提供する「東京ズーネット」の公式アカウントも、「けものフレンズ」のセリフを引用しながら以下のようにコメントしている。
アニメ「けものフレンズ」の公式アカウントも15日、「応援してくれる皆さんが動物園へ足を運んでくださるのが何よりうれしい」と喜びの声を投稿した。
【UPDATE】本文中の「多摩動物園」を、正式名称の「多摩動物公園」としました。(2017/02/17 21:40)
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