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1939年のクラシック映画『オズの魔法使い』で、ジュディ・ガーランドが演じたドロシーの愛らしい仲間として彼女に仕えたマンチキン(小人)役の男性たちは、スクリーンの外ではモンスターだった――ガーランドの元夫シド・ラフト氏が回想録 『Judy and I: My Life with Judy Garland(原題)』の中で、ガーランドは性的嫌がらせを受けていたと告白している。
『オズの魔法使い』で、ドロシーを黄色のレンガ道に案内するマンチキンを演じた俳優たち数人が、当時10代のガーランドに性的嫌がらせをしたと、ラフト氏は本の中で訴えている。この回想録は、編集者によるラフト氏のインタビューなどで構成され、ラフト氏の死後10年以上経過した2017年3月に出版される。
雑誌『ピープル』の特集には、「彼らはセットの中で、ジュディのドレスの中に手を入れたんです。彼女の人生は台なしになってしまいました…マンチキンの男たちは40歳かそれ以上でした」と記されている。
「彼らは自分たちがとても小さいので、何も罪を問われないと思っていたんです」
ピープルによると、本の中では、性的嫌がらせに関わっていたとされる俳優の名前を挙げていないという。
ラフト氏とガーランドとの結婚生活は1952年から1965年まで続いた。彼は2005年に89歳で亡くなり、彼の追悼本は伝記作家ランディ・L.シュミットが完成させた。
ガーランドは1969年に47歳で亡くなった。
ガーランドは生前、マンチキン役の俳優たちの酔っぱらった行動について、 テレビ司会者のジャック・パーに「彼らは毎晩襲ってきましたよ」と告白している。しかし、ガーランドが真剣に告発したという公式の記録は皆無だったと、ラフト氏は本で回想している。
ピープルによると、マンチキン役を演じていた小人男優の1人、ジェリー・マレン(97)は「週給50ドルだったんだから、酔っ払わないとやってられなかった」と釈明した。「ドイツから来た子供たちもみんなビールが好きだった。彼らなんて朝昼晩飲んでたからね。ちょっとしたトラブルもあった。彼らは女の子との出会いが欲しかったけど、それもなかったしね」
出版元のシカゴレビュープレスによると、『Judy and I: My Life with Judy Garland』は3月に発売される予定だ。この本には、彼女の薬物依存と自殺願望が彼女の人間関係にどれだけ多大な影響を与えたか、詳しく書かれている。
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
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