「授乳は恥ずかしい」から「授乳は普通」にしたい。
ふたりの子供の母親である、アメリカ人のナタリー・マケインさんは、写真を使って授乳についての会話を増やすことで、授乳を「普通」にするための活動をしている。
(NATALIE MCCAIN)
日本でも「飲食店での授乳に戸惑う」「それならどこで授乳すればいいのか」といった議論が起きている。海外でも同じことに悩む母親がいるようだ。
「授乳は、多くの母親たちが恥ずかしいと感じる、タブーになっています。私は授乳を、世界中で普通だと思われることにしたいんです」
「子供に母乳をあげるのを普通だ、と考える国はたくさんあります。しかしアメリカでは、ネガティブにとらえられがちです。そして授乳をしている母親は、何か悪いことをしているかのような気持ちになります」とマケインさんは語った。
(NATALIE MCCAIN)
マケインさんは、授乳するお母さんたちの写真を撮影し、彼らに授乳にまつわるストリーを聞いている。マケインさん自身は、子供が3歳になるくらいまで母乳を与えたそうだ。
「世界保健機関 (WHO)は、母か子供が母乳をやめたいと思うようになるまでは、2歳を過ぎた後も授乳していいとしています。赤ちゃんが大きくなった後に授乳するのは、自然なことです。私は、親子のストーリーと写真を通して、授乳をもっと知ってもらいたい」
この写真シリーズは、女性に自分の身体を好きになろうと呼びかける「正直なカラダプロジェクト」の一つだ。授乳するお母さんたち写真には、一切修正を加えていない。
マケインさんは、授乳の写真とストーリーをまとめた本「The Honest Body Project: Raw, Untouched Portraits of What It Means to Be a Woman」を2017年8月に発売する予定だ。
「授乳を普通にするための活動は、将来の世代にとって、とても大切なことなんです」とマケインさんは言う。
授乳が普通になれば、女性たちはもっと生きやすくなるだろう。マケインさんが撮影した、授乳するママたちの写真をご紹介しよう。
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ハフィントンポストUK版に掲載された記事を翻訳・加筆しました。