大阪府は1月25日、吉本興業などと連携し、笑いががん医療に効果があるかを調べる実証実験を始めると発表した。時事ドットコムなどが報じた。
実験は、3月下旬に開業する「大阪国際がんセンター」で行い、吉本興業や松竹芸能、米朝事務所に所属する落語家やお笑い芸人らが協力。5月から約4ヶ月間、同意が得られたセンターの外来がん患者に、病院内のホールで漫才や落語を月に1、2回程度鑑賞してもらう。
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鑑賞の前後で血液や唾液を検査し、がん細胞を攻撃する免疫細胞が活性化する状況やストレス値を調べるほか、アンケートで気持ちの変化などを尋ねる。
出演者は決まっていないが、がんセンターを運営する独立行政法人府立病院機構の担当者は、産経新聞の取材に対し「できるだけ有名な人に出てもらいたい」と話した。
研究費は民間の助成金や寄付金でまかない、府は研究結果を2017年度中にも公表する方針。時事ドットコムは、松井一郎知事が25日の記者会見で「継続的な笑いが、がん医療に及ぼす影響を見る国内初の実証実験と聞いている」と述べたと報じた。
吉本興業の担当者は26日、ハフィントンポストの取材に対し「府ががんセンターの1階にある多目的ホールの活用方法を探していた。笑いが健康に良いと言われていることもあり、声がかかった」と、研究に協力することになった経緯を説明。「お笑いががん医療に効果があるという結果が出たならば嬉しいことだ」と話した。
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