フロリダ在住の記者が、サイクリング中に珍しい光景を動画に収めた。それは、4.6メートルものビルマニシキヘビとワニが繰り広げていた死闘だった。
地元紙「パームビーチ・ポスト」のジョー・カポッチー記者は、南フロリダのビッグサイプレス国立野生保護区でサイクリングしている途中、バシャバシャと水が跳ねる音を続けざまに聞いた。
カポッチー記者はその時の様子を次のように綴った。
恐ろしくもあり、魅惑的でもあり、同時に美しい、食うものと食われるものとの闘いが起こっている光景は、まるで水上のバレエのようだった。私はiPhoneで動画を回し始め、目を離すことも出来ず、固唾をのんで見守っていた。
マイアミ動物園のロン・マギルさんはCBSにこう語った。「食うものと食われるものとの闘いは、湿地で戦うキングコングとゴジラの自然版です」
「このニシキヘビは下半身をワニに巻きつけて水中に引きずり込み、ワニが窒息するのを待っていたのです」と、マギルさんは語った。
カポッチー記者は、ビッグサイプレスで侵略的外来種を研究するトニー・ペルナス氏に取材し、このような闘いは「非常に稀」だとペルナス氏が語ったことや、今回は大蛇が勝ったが、いつもそうとは限らないと記した。
2013年のビルマニシキヘビとワニの闘いでは、ワニが勝利した。
また、2006年にはヘビが辛うじてワニに勝利したものの、獲物を丸呑みしようとして自らが破裂して死んでいる。
ビルマニシキヘビは、フロリダの侵略外来種だ。フロリダ魚類保護観察委員会によると、野生に放出されたものや逃亡したペットだった個体もいれば、1992年のハリケーン「アンドリュー」で破壊された繁殖施設から逃げ出した個体もいる。現在、蛇をペットとして入手することは、フロリダ州では禁じられている。
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
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