ロン・ハワード監督の映画「グリンチ」では、クリスマスが嫌いな主人公がいたずらを仕掛けるが、これはそのリアル版なのか。
福音派牧師のデイビッド・グリシャムは、テキサス州アマリロのウェストゲートモールで、子供たちに「クリスマスの主役はイエスキリストだ」と説教する様子を自分で動画撮影し、12月10日、自分のFacebookに投稿した。
「子供たち、今日は言いたいことがある。サンタクロースなんていない」。モールのクリスマスイベントでサンタクロースと会えることを楽しみにしながら列を作っていた子供たちと親の長い列に向かって、グリシャムは歩きながら叫んだ。
「今日会う男は、サンタの衣装を着たただの男だ。サンタは存在しない」とグリシャムは言い続けた。「サンタは偽物だ。そして親のみなさん、子供たちにサンタがいると嘘をつくのはやめなさい」
グリシャムの行動は親たちの怒りに火をつけた。彼はサンタに会うためにワクワクしながら並んでいる子供たちに、サンタクロースは偽物だとばらしたからだ。
まるで小説『クリスマス・キャロル』の主人公スクルージのような彼は、子供たちに「サンタは偽物だ」と言い続け、親たちと対決することになった。
列にいたほとんどの人は彼に背を向けていたが、ついに数人の親が彼に立ち向かった。
「子供たちを連れてきてるんだ。ここに来てくだらないことを言わないでくれ」と、怒った男性の父親がグレシャムに言った。
グリシャムの主張によると、一人の親に手を触れられる「暴行」を受けた。
ウェストゲートモールのFacebookページ上では、グリシャムの行為に怒りを表し、彼を立ち入り禁止にするように求める声もでている。
ウェストゲートモールは18日、ハフィントンポストUS版の取材に答え、グリシャムの行為を認めた。
「私たちは、ショッピングセンターの皆様に喜んでいただきたいのです。全てのお客様に私たちが定める行動規約に従っていただきたいですし、それを守れない場合はこの場から立ち去るようにお願いいたします」と、ウェストゲートモールの担当者は語った。
モールの行動規約はサイト上に明記されており、他人を困らせる行為を含む、平和を乱すようなあらゆる行為を禁止している。
グリシャムが知っているかどうかわからないが、歴史学者によると、私たちが知っている現在のサンタクロースというキャラクターは、キリスト教の聖人、ミラのニコラオスが起源だ。このギリシャの司教の子供に対する寛大さから、子供たちの守護聖人またプレゼントを持ってくる人とされている。
サンタクロースはキリスト教の聖人、ミラのニコラオスが起源だ。このギリシャの司教の子供に対する寛大さから、子供たちの守護聖人またプレゼントを持ってくる人とされている。
最も知られているニコラオスのエピソードは、クリスマスを祝う人々にとってなじみ深いものだ。ニコラオスは借金のある家族の煙突に金の袋を落とし、3人の姉妹が売春婦として売られないよう、持参金を提供した。
歴史学者ビル・ペトロ氏によると、その袋の一つが偶然、干されていた一人の少女の靴下の中に落ちたという。
ニコラオスについて詳しい情報は、サンタクロースの起源に関するペトロ氏のブログを参照のこと。
サンタに関する重大ニュースを知りたい親は、こちらの情報を見てほしい。
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
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