アメリカとイラク。遠く離れていても、家族の気持ちは繋がってる。
アメリカ空軍の軍曹ブランドン・シストランクには、4人の子供がいる。ブランドンは現在イラクに派遣されており、今年のクリスマスは家族と過ごすことができない。でも、ブランドンの妻アシュレイは、家族の集合写真付きのクリスマスカードをどうしても作りたかった。
家族はイラクから何千キロも離れたコロラド州コロラドスプリングスで暮らしている。イラクにいる夫と、どうやって家族の集合写真を撮影すればいいだろう?アシュレイは創造力を働かせた。
そして出来上がった写真がこちら。
この写真は、本当に「私たちらしい」1枚です。私たち一家からみなさんへ、メリークリスマス!
アシュレイと子どもたちの写真はアシュレイの母親が、ブランドンの写真は軍の仲間が撮影した。アシュレイは2枚の画像をフォトショップでつなぎ合わせ、ネット上で友人たちにシェアした。
アシュレイの投稿は12月10日、地元テレビ局KKTVに取り上げられ、大きな反響を呼んだ。
アシュレイがKKTVに語ったところによると、アメリカ兵の妻として生活することは、自分自身と子どもたちにとって辛い時があるという。ブランドンは、軍の任務で4人の子供たちのうち3人の出産に立ち会うことができなかった。
アシュレイと4人の子供たち
「心から愛するひとが、国を隔てた場所で自国のために戦っている。そのことには、全く別のレベルの感情が伴います」と語るアシュレイは、今年こそ家族揃って写真を撮りたかったという。
「アメリカ兵の妻は子どもたちにいつも言うんです、『そうね、クリスマスの時期、他の子たちのおうちにはお父さんが帰ってきているわ』って。でも、子供たちの父親はこの国の安全を守ってくれる、とても大事な仕事をしているスーパーヒーローです」
アシュレイは、ブランドンが送ってきた元の写真もFacebookにシェアしている。
誰もいない空間にキスしてる写真を撮られるのも厭わない夫がいると、愛されてるって実感するわ。少なくとも1枚は使える画像があるようにって、夫は15枚も画像を送ってくれたの。笑っちゃう。
アシュレイさんはInstagramで、休暇シーズンは家族にとって特に辛い時期だと述べた。
「クリスマスシーズンは私が大好きな休暇のひとつだけれど、ブランドンが家にいないことと、パパに帰ってきてほしいと子どもたちに懇願されるとなると、話は別です。今を生きるべきだとわかってはいるけれど、明日目が覚めたら来年1月の終わりになっていればいいのにと思っています」
ブランドンさんは来年のはじめに家族のもとへ帰還することが決まっている。
アシュレイさんは、「夫は子どもたちのためならなんだってする。だから私は、彼が家に帰って来て、子どもたちが『パパ!』と大きな声を上げる日を本当に心待ちにしています」と話した。
愛ある家族が作った素敵なクリスマスカードを受け取ったら、凍えるような冬の寒さも吹き飛んでしまいそうだ。
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
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