「子宮があるんだから、女性の仕事は子供を産むこと」「女性の幸せは子供を産むこと」 ―― 女優のジェニファー・アニストンがそんな考えを否定し、子供を産むこと以外にも女性が世界に貢献できることは山ほどある、と語った。
「エレンの部屋」で女性の生き方について語るジェニファー・アニストン(英語)
人気トーク番組「エレンの部屋」に出演したアニストンは、「女性の幸せは子供を産むこと」であるかのように伝える風潮を変えていこうと訴えた。
アニストンは、7月にハフィントンポストに寄稿したブログで、タブロイド誌が描く女性像に対する憤りを綴っている。
ブログを書いたきっかけは、夫と共に出かけた休暇から戻った空港で、山のようなパパラッチに待ち構えられていたことだ。その前に、お腹が出ているように見える写真を撮影されたアニストンは、「妊娠しているのか」とパパラッチから質問攻めにされた。
アニストンはこれまで何年間も、タブロイド誌に「妊娠説」を取りあげられている。
ジェニファー・アニストンの妊娠説を取りあげるタブロイド紙
彼女の体型ばかりに注目して、あることないこと書くタブロイド誌の記事は、女性を「物」扱いしていることに他ならない、とアニストンはブログで批判した。
番組の司会者、エレン・デジェネレスに、ブログについて聞かれたアニストンは、気持ちをこう語った。
「女性だから、子宮があるから、という理由で、『女性の仕事は子供をつくること』とはなりません。女性は子供を産むこと以外に、世界のためにもっともっと素晴らしいことができます」
「ゴシップ誌はストーリーを作り上げ、『あの女性は子供がいなくて落ち込んでいる』といった、嫉妬をかきたてるような記事を書きます。私たちは、彼らに耳を傾けるのを止めなければいけません」
生き方は人さまざまだ。子供を持つ人もいれば、持たない人もいる。しかし、「子供がいるから幸せ」「いないから不幸せ」だと決めつけるかのようなタブロイド記事は、多様に生きる自由を読み手から奪ってしまう恐れがある。
アニストンも、女性たちにこう訴えている。
「お互いを思いやりましょう。人生でどんな選択をしようとも誇りに思えるように、私たち女性はお互いに助け合っていかなければいけません。幸せかどうかを決めるのは自分自身です」
▼ジェニファー・アニストンの妊娠を報じたタブロイド誌▼
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