「定時に帰さないなら殺す。」という物騒なフレーズが書かれたマグカップの写真を投稿したツイートに対して、「どこで売っているの?」「職場で使いたい」とネット上で反響が広がっている。
確かに、帰りたい、定時に...。
作者で、フリーランスデザイナーの「とりのささみ。」さん(36)の通販サイトを見ると、他にも「有休絶対申請するマン。」「眠いので帰りたい。」など、会社員の悲痛な叫びが書かれ、職場環境への風刺を効かせたアイテムが多数販売されている。
この商品はどのように生まれたのか?ハフィントンポストが「とりのささみ。」さんに話を聞いてみると、アイデアはブラック企業での勤務経験から生まれたものだったという。
「有休絶対申請するマン。」手帳
——どのような意図で作られましたか?
言いづらい事をジョーク的に日用品に取り入れたら面白くなるかなという思いつきから始めました。
——定時退社や有給休暇は「ジョークにでもしないと言いづらい」でしょうか?
自分も過去に、いわゆる「ブラック企業」と言われる会社に勤めていました。月に1度は繁忙期があって、その時は月曜に出勤すると帰宅できるのは土曜昼というような状態でした。
——「殺す」はなかなか物騒な表現ですが
過激な言葉ですので難しい表現ではありますが、ポップ感を出すことで「これはジョークとしての表現である」ということが伝わるのではないかと思い採択しました。
さすがに現実では攻撃的な言葉ですし、もちろん社会での発言ははばかられるのだろうなということも容易に想像はできますが、抑圧されている人々の感情を表現できればと思いました。
——どんな方に使ってほしいですか
言いたい事を言えないという方に怒られない範囲で使っていただければと思います。
——今後の構想などあったら教えてください
形式にとらわれず自由なコンセプトで作品を生んでいければと思っています。元々は鶏のイラストを描いていまして2017年の酉年に個展を開ければと画策しています。
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