(MOODBOARD VIA GETTY IMAGES)
11月の第4木曜日は、アメリカでは感謝祭の祝日だ。普段はなかなか会えない家族や親戚が集まってごちそうを食べるこの日は、アメリカの人たちにとって、一年でも最も待ち遠しい日の一つだ。
そんな感謝祭を前にして、ある間違いメッセージが話題になっている。
そのメッセージを受け取ったのは、アリゾナ州チャンドラーに住む17歳のジャマル・ヒントンだ。11月15日、彼の携帯にあるグループメッセージが届いた。メッセージの内容は、感謝祭ディナーの招待だったが、送り主も、彼以外の宛先も知らない電話番号だった。
心当たりがないメッセージに困惑したヒントンは、送り主に「あなたは誰」と尋ねた。すると「あなたのおばあちゃんよ」という返事が帰ってきた。
(JAMAL HINTON)
「感謝祭のディナーは、11月24日の午後3時から。場所は我が家です。参加できるかどうか連絡してね。全員来てくれると嬉しいです。もちろん、アマンダとジャスティンもね」
「誰?」
「あなたのおばあちゃんよ」
おばあちゃんと言われても何となくしっくりこなかったが、実の祖母が送ってきたのかもしれないと思い、ヒントンは自撮り写真を送るよう相手に頼んだ。
(JAMAL HINTON)
「おばあちゃん? 写真送ってくれる?」
「誰の写真?」
「おばあちゃんの写真だよ(笑)」
しかし、送られてきた写真は、どう見ても実の祖母ではなかった。
(JAMAL HINTON)
「写真送ります。今仕事中だよ」
(JAMAL HINTON)
「あなたは、僕のおばあちゃんじゃないね😳 😂 💀」
メッセージの送り主は、全く知らない人だったが、ヒントンは相手にこう尋ねてみた。
(JAMAL HINTON)
「だけど、ディナーに行ってもいい?」
少し厚かましいこのお願いに、「おばあちゃん」はとてもおばあちゃんらしい返事をした。
(JAMAL HINTON)
「もちろん。みんなに食事をさせるのが、おばあちゃんの仕事ですから」
この温かいやりとりをヒントンの友人のロナルドがツイート。すると、一気に広がり、現時点で約19万リツイート、40万いいねされている。
「すごくいい話」
「ナンシー(彼女ナンシーって名前がぴったりだからそう呼ぶけれど)は、おばあちゃんのMVPだね」
「おばあちゃんが食事をすると言ったら、私たちみんな食事するのよ」
「このツイート、今のアメリカが必要としているものだな」
ヒントンはハフィントンポストUS版に、彼をディナーに招待した女性の名前はワンダで、アリゾナ州中南部の街メーサに住んでいると話した。ヒルトンは16日、ワンダと直接会うために、彼女の家を訪れたという。
「彼女はとても素敵な人でした。すごく面白くて、親切な女性です」
ヒントンは、ワンダの感謝祭ディナーに参加するつもりだ。だけど手ぶらではなく、パンプキンパイを持っていく予定だという。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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