人気アイドルグループの「欅坂46」がライブで着た黒い衣装がナチス・ドイツの制服に酷似しているとTwitter上で批判を受け、海外メディアも報じる事態になっている。
欅坂46は10月22日、横浜アリーナでハロウィーンに合わせたライブイベントに出演。その際、ナチス・ドイツでも使われたクロワシに似た紋章を付けた黒い帽子、幅広い襟の黒のマントで登場した。グループのメンバーのブログにもその服を着た写真が投稿された。
ハロウィーンの衣装を着た欅坂46のメンバー(公式ブログより)
ナチスの制服を身につけたナチスの幹部
公演後、Twitterでは、欅坂46のメンバーがこのような衣装を選んだことについて「世界に対し、恥ずかしいよ…」など投稿が相次いだ。また、この衣装を着たメンバーの画像とナチスの制服を並べた写真がアップされるなど炎上状態となった。
この状況を受け、イギリス大衆紙のデーリー・ミラー(電子版)が25日に、デーリー・メール(同)も26日にこのニュースを伝え、両紙は欅坂46の衣装がナチスの制服に似た衣装となったのは「偶然」とされていると報じた。デーリー・メールはイベントの様子を報じたテレビ番組の動画付きの記事を掲載した。
朝日新聞デジタルによると、「欅坂46」の所属事務所は「担当者が不在で、現時点ではコメントできない」としている。
この事態に、脳科学者の茂木健一郎さんと落語家の立川志らくさんはTwitterに次のような投稿をした。
ヨーロッパでは、ナチスを肯定するような服装や、ナチス式の敬礼をすることに厳しい目がある。イギリスでは2005年にヘンリー王子がパーティーで、ナチスのシンボルのカギ十字の腕章を着用していた写真が大衆紙に掲載され批判を浴びた。
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