今年のノーベル文学賞を選んだスウェーデン・アカデミーは10月22日、受賞が決まったミュージシャンのボブ・ディランさんが沈黙を貫く姿勢についてメンバーの一人が「無礼で傲慢(ごうまん)だ。でもそれが彼ってものだ」と述べたことについて、「(発言した)ペール・ベストベリィ氏の個人的な見解で、アカデミーの公式の立場でない」とする声明を発表した。
ベストベリィ氏は、公共放送SVTのインタビューに応じて、ディランさんの受賞後にコミュニケーションが取れていないことに困惑している様子を語っていた。また「予想していなかったが、彼は気難しいようだから驚きはしなかった」とも発言していた。
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授賞式は12月10日にストックホルムで開かれるが、記者会見や講演にディランさんが参加するかも不明。ディランさんはこれまでにも、グラミー賞、ゴールデン・グローブ賞、オスカー賞、ピューリッツァー賞特別賞、アメリカ大統領自由勲章、ケネディ・センター名誉賞など多くの賞を受賞している。だが、そんな賞やノーベル文学賞には興味がなく、今日もどこかで歌っているのかもしれない。
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