ブラジル・サンパウロで「ニ・ウナ・メノス(もうこれ以上女性を犠牲にするな)」のプラカードを掲げる女性
アルゼンチンの女子高生ルシア・ペレスさん(16)が10月8日、海岸沿いの町メル・デ・プラタで強姦され、殺害された。ペレスさんは学校の外で拉致されたあと、薬物を投与され、レイプされた後、殴打され、刃物で刺された。彼女はその翌日に死亡した。
2人の男、マティアス・ガブリエル・ファリアス(23)とフアン・パブロ・オッフィダーニ(41)が殺害に関与した疑いで現在拘束されており、3人目の男がこの事件を隠蔽しようとした容疑で取り調べを受けている。
遺体を解剖したマリア・イサベル・サンチェスが事件を「残忍で非道な性暴力」と発言したことがきっかけで、10月19日に南米各国の女性たちは10月19日、路上に出て抗議した。抗議はペレスさんのレイプ殺人だけでなく、「マチスタ(machista、男尊女卑の意)」の暴力、つまりジェンダー的・性的な暴力と、女性殺害の問題全体に向けられた。
エルサルバドルは世界で最も女性の殺害率が高い。中南米の女性の殺人は、世界の50%を占める。
ペレスさんの殺害でこの問題への女性たちの怒りは再燃し、10月19日の抗議に至った。アルゼンチン・ブエノスアイレス、ブラジル・サンパウロからメキシコ・メキシコシティ、チリ・サンティアゴまで、雨をものともせずストライキが続き、「ニ・ウナ・メノス(もうこれ以上女性を犠牲にするな、の意)」と大声で繰り返された。
メキシコシティの女性たちが「ニ・ウナ・メノス」のポスターをかかげる
ブエノスアイレスの女性たちが、全身に黒い服をまといデモを続行する
メキシコシティの女性たちが全身に黒い服をまとう
ブエノスアイレスの女性たちが「ニ・ウナ・メノス」のポスターを持って雨の中で抗議する
ブエノスアイレスの女性が「男尊女卑の性暴力はもういらない」と書いたプラカードをかかげる
若くして殺害されたメキシコの女性マリア・フェルナンダ・リコさんの母親シルビア・バルガスさんが「ニ・ウナ・メノス」の抗議に参加した
メキシコシティの女性が胸元に「私の胸を見るのはもうやめて」と書く
メキシコシティの女性たちが「私たちは生きたい」と書いたポスターをかかげる
メキシコシティの女性が「それは私の衣類のためだった」と背中に書く
メキシコシティの女性たちが「ニ・ウナ・メノス」のデモで抗議する
メキシコシティの女性たちが10月19日の抗議に参加した
ブエノスアイレスの女性たちが黒い服を着てストライキを続け、女性への暴力に抗議する
メキシコシティの女性が「処女でもビッチでもなく、ただ1人の女性だ」というスローガンをかかげて抗議する
ブエノスアイレスの女性が雨の中で抗議する
ブラジル・サンパウロの女性たちがルシア・ペレスさんの惨殺を機に結束して、ストライキに参加して女性への暴力に抗議する
ブエノスアイレスの女性が全身に黒い服をまとって抗議する
チリ・サンティアゴの女性たちが、ルシア・ペレスさんの殺害後に、アルゼンチンの女性たちと連帯する
10月19日、サンティアゴの女性たちが「私たちが願う1つの死は、家父長制の死だ」と書いたポスターを持って行進する
サンパウロの女性たちが集まってルシア・ペレスさんの惨殺に抗議
10月19日のチリ・サンティアゴでの抗議中、ハッシュタグ#NiUnaMenos(ニ・ウナ・メノス)の文字が大統領官邸「ラ・モネダ(モネダ宮殿)」に出現
ブラジル・サンパウロの女性たちが「もう私たちを殺さないで」と書いたプラカードをかかげる
10月19日、チリ・バルパライソで怒りの声を上げる女性たち
チリ・バルパライソの女性たちが、南米の女性殺害に抗議して路上に結集
10月19日、チリ・サンティアゴの人々が、行方不明あるいは殺害された女性の写真を付けた旗を掲げる
10月19日、サンティアゴの女性たちが赤いペンキがついた手を掲げる
エルサルバドル・サンサルバドルの女性たちが、追悼のロウソクを灯す
メキシコシティの女性が、骸骨のマスクをつけて抗議デモに参加する
チリ・サンティアゴの女性たちが路上を行進する
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
▼画像集が開きます
(スライドショーが見られない方はこちらへ)