アメリカ大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏の選挙陣営は10月11日、民主党候補ヒラリー・クリントン氏の健康問題とスタミナ不足について攻撃する新たな広告動画を公開した。
30秒のスポット広告は、「危険」 というタイトルがつけられている。クリントン氏が咳をしている場面や、911同時多発テロの追悼式典で体調を崩して途中退席した映像を流し、国内・国外で彼女がアメリカを守れるのか、その能力に疑問を投げかけた。
「ヒラリー・クリントンは、この世界を牽引するためのたくましさや強さ、スタミナがない。彼女は国務長官として失敗した。また彼女に裏切られないようにしよう」というナレーションが流れる。
また、クリントン氏が階段のセットで滑り、側近に支えられている写真も披露している。ドラッジレポートのような保守派のウェブサイトでは、その画像を何度も流し、彼女の健康問題について追い討ちをかけた。
トランプ氏は、「クリントン氏は身体的・精神的に深刻な病気を抱えているが、それをアメリカ国民に隠している」という持論を展開している。トランプ氏は8月に「ヒラリーは、IS(イスラム国)や私たちが直面する敵に立ち向かう精神的・身体的スタミナに欠けている」と言っている。
しかし、9日に行われた2回目のテレビ討論会で、トランプ氏はクリントンの粘り強さをたたえ、攻撃を弱めた。
「ヒラリーについてこう言おうか。 彼女はやめないと。そう、彼女はあきらめない。その点は尊敬する。ありのままに言おう。彼女はファイターだ。彼女が争っていることの大半には同意しない。彼女が下す判断の大半には同意しない。しかし彼女は一生懸命戦い、やめない。彼女はあきらめない。それは彼女のとても良い資質だと思う」
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ハフポストUS版編注:ドナルド・トランプ氏は世界に16億人いるイスラム教徒をアメリカから締め出すと繰り返し発言してきた、嘘ばかりつき、極度に外国人を嫌い、人種差別主義者、ミソジニスト(女性蔑視の人たち)、バーサー(オバマ大統領の出生地はアメリカではないと主張する人たち)として知られる人物である。
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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