動画からではスコットさんが銃を携帯していたかどうかははっきりしないが、警察は銃の写真を公開した。警察が現場で回収したと主張するものだ。
CHARLOTTE-MECKLENBURG POLICE DEPARTMENT
CHARLOTTE-MECKLENBURG POLICE DEPARTMENT
CHARLOTTE-MECKLENBURG POLICE DEPARTMENT
また、警察は事件のより詳細な説明を発表した。スコットさんは足首にホルスターを装着しており、マリファナの葉巻を持っていたという。これらの写真も公開した。
動画の公開に先立って行われた記者会見で、シャーロット・メクレンバーグ警察のカー・パットニー本部長はスコットさんが銃を持っていたという当初の発表に加え、マリファナを所持しているなど、「警官が銃撃せざるをえない他の要因」もあったと主張した。
しかし、パットニー本部長は、スコットさんが警察官に銃を向けたというはっきりとした証拠はないと言った。
「彼は間違いなく拳銃を所持していました」と、パットニー本部長は言った。「彼が銃を手にし、それを警官に向けていたという決定的な証拠はありません。動画の中でも目に見えるようなものはありませんが... 同僚が武器を目にし、そしてマリファナを発見して、『まずい、この男は一般市民に脅威を与える』と言っています」
動画の記録とともに公開された調査結果で、警察は、銃撃する前にスコットさんが銃を持っているのを見たと言った。
スコット氏はそれから、銃を持って車から出て、警官が大声で繰り返し銃を捨てるよう命令するのを無視し続けながら車から後方に離れた。ヴィンソン警官は、スコット氏の動作と動きを、自らと同僚に対する差し迫った脅威と考えた。ヴィンソン警官は職務上与えられている銃を発砲し、スコット氏を撃った。警官たちは直ちに応急処置を施し、現場での対応のために医者を呼ぶよう要求した。
パットニー本部長は、スコットさんの死亡で警官たちが「刑事告発されることは絶対にない」と述べたが、独自調査は進行中だと語った。
パットニー本部長はさらに、警察が保管している動画すべてを24日に公開したわけではないが、今後さらに公開していくと付け加えた。
スコットさんの妻、レイキアさんが23日に銃撃の様子を携帯電話で録画した映像を公開した後、市に対して警察車両に設置したカメラや警官が撮影していたカメラの映像を公開するよう迫る声が高まった。
レイキアさんが公開した動画には、警官に対して「夫は脳に障害を抱えている。武器は持っていない」と訴えている本人の声が入っている。
事件に対して抗議をする市民たちは24日、シャーロット市内各地で抗議デモを続けた。彼らは、「動画を公開しなければ、騒ぎは収まらないぞ」「市民の命を奪うなら税金は払わない」などとシュプレヒコールした。活動家グループがデモ行進を開始するため市内のマーシャル公園に集結したちょうどそのとき、シャーロット市議会が州警察からも動画を公開するよう圧力を受け、それに従いつつあるとのうわさが飛び交った。
地元紙「シャーロット・オブザーバー」によると、アメリカ司法省が銃撃事件に関する調査を開始したとみられる。
シャーロット市のジェニファー・ロバーツ市長、ノースカロライナ州ロイ・クーパー司法長官、民主党の大統領候補ヒラリー・クリントン氏た、地方や国政の政治家たちが、動画を公開するよう要求するアメリカ国民の声に賛同を表明していた。
抗議デモ団体シャーロット・アップライジングが、 マーシャル公園で要求をまとめたリストを配布。
「地元市民、そして全国民からここまで強いプレッシャーがないと、動画が公開されなかったことは大変遺憾だ。正しいことをするのにここまで強いプレッシャーを必要とする警察システムと政府を、どうして信じることができるだろうか?」。24日に活動家グループ「シャーロット・アップライジング」のデモ行進に参加したマーカス・バスさんはハフポストUS版にこう語った。「市民のコミュニティは、この事件について独自に調査する。裁判所と陪審員投票で、正義がもたらされるかもしれない」
動画記録を所持している地元と州の当局はコメントを求められたが、すぐには発表しなかった。23日の時点で、シャーロット警察は、動画を公開する時期はまだ予定されておらず、州の調査局が映像の権限を持っているとハフポストUS版に語っていた。
その一方で、目撃者による2本目動画が24日に公開された。この動画では、警察官がスコットさんを銃撃した後、彼に手鎖をかけているように見える。
木の葉と警察官で現場は見えにくいが、スコットさんの足が地面に見え、警察官たちがお互いの無事を確かめ合っている。
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
▼画像集が開きます
(スライドショーが見られない方はこちらへ)