新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」が9月22日までに774万人の観客を集め、公開28日間で興行収入が100億円を超えた。配給元の東宝が発表した。興業通信社のランキングによると、日本のアニメで100億円を超えたのは、宮崎駿監督の作品以外では初めて。
「君の名は。」のキービジュアル(東宝提供)
一方、7月29日に公開された怪獣映画「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督)も好調で、9月23日現在で72億円の興業収入。2016年の日本映画では「君の名は。」に次ぐ2位につけている。
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実は初代「ゴジラ」の映画が公開された1954年にも、今回のアニメとほぼ同名の「君の名は」という映画が公開されている。Asagei plusによると、1954年の映画配給成績で1位となったのは900万人以上が見たとされる「ゴジラ」(1.6億円)ではなく、女性ファンを中心に国民的人気シリーズとなっていた「君の名は 第3部」(3.3億円)だった。
2016年の「君の名は。」と「シン・ゴジラ」のポスター
1954年の「君の名は 第三部」と「ゴジラ」のポスター
初代ゴジラはビキニ環礁での水爆実験、シン・ゴジラは東日本大震災をモチーフにしたと見られる描写があり、どちらも放射能への恐怖が描かれた特撮映画だ。一方で、1954年の「君の名は」と2016年の「君の名は。」は、なかなか会うことができない若い男女のすれ違いがモチーフとなっている。特撮映画に恋愛映画が勝つという図式が繰り返されることになった。
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