女優アンジェリーナ・ジョリーから9月20日に離婚を申し立てられた俳優のブラッド・ピットが、プライベートジェット内で子供たちを虐待した容疑で捜査されると、エンタメニュースサイト「TMZ」やエンタメ誌「ピープル」などが報じた。こうした一部の報道について、ロサンゼルス市警は一切の関与を否定している。
TMZとピープル誌は、「フランスからアメリカに向かうプライベートジェットの中で、ピットが夫妻の6人の子供たちのうち1人に児童虐待をした疑惑で、現在捜査対象になっている」と報じた。
ピットは、子供たちの前で「言葉による暴力」や「身体的な暴力」をふるったという。TMZによると、この件が、ジョリーが離婚を申請し単独親権を求める引き金になったという。
当初の報道では、プライベートジェット機が14日に着陸したとき、匿名の通報があったため、ロサンゼルス市警(LAPD)とロサンゼルス郡児童家庭福祉局は、現在捜査に関与していると報じられた。
ブラッド・ピットとその子供たち、パックス・ティエン・ジョリー・ピット、シャイロ・ヌーベル・ジョリー・ピット、マドックス。2014年レッドカーペットで撮影。
TMZによると、この件の発端はピットが当時、酔って滑走路でわめき続け、現場を離れようとして給油車の中に入ろうとしたことだったという。
しかし、映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』の出演俳優に近い情報筋は、両メディアの報道を全面否定し、彼はこの件をとても深刻に受け止めていると説明した。
【参考記事】
「彼は子供たちへの虐待は一切していません」と情報筋は語った。「彼をこれ以上ないほど最悪な人物に見せようとする関係者がいることは残念です」
■ ロサンゼルス市警は全面否定
ロサンゼルス市警のバリー・モンゴメリー巡査部長はハリウッド・リポーター誌(THR)に、「積極的に進めている犯罪捜査は一切ありません」と語った。「私の知る限り(ピットが警察に説明した内容からは)何もありませんでした。そのため、現時点で私たちは動いていません。ピット氏に対して何の捜査もしていませんし、何の疑いも持っていません。いろいろな噂が広まることは理解しています。我々が少しでもそういった噂を解消できたらと思います。ピット氏に対する捜査は一切していません」
一方、ロサンゼルス郡児童家庭福祉局(DCFS)はTHRに、ピットを調査しているかどうかという疑問について、「肯定も否定もできない」と語った。しかしロサンゼルスのテレビ局「KTLA」によると、実際はDCFSがピットを調査しているという。
さらに情報筋がピープル誌に語った話によると、DCFSの調査は「確実に進行中」で、ピットは聴取を受けており、彼は「全面協力している」という。
エンタメニュースサイト「TMZ」も今回の件でFBIが捜査に着手したと報じている。ハフポストUS版はFBIにコンタクトを取ると、この件について何もわからないとコメントがあった。
ハフポストUS版はDCFSにコメントを求めているが、現在のところ返信はない。
報道によると、夫妻は児童虐待を取り扱うDCFSからすでに事情聴取を受けた。子供たちも今後聴取される予定だ。
幸せだった時期。
ジョリーは当初、別れる理由として「理解しがたい不和」を引き合いにしたが、複数の情報筋はピットの子育ての方法、マリファナやアルコールの摂取が原因だとしている。
ピットは妻からの離婚申請に対して、ピープル誌に声明を出し、子供たちが必要としていることを強調した。
「私はこの件でとても悲しんでいます。でも今一番大事なのは子供たちの幸せです。どうかメディアのみなさん、子供たちがこのつらい時期を乗り越えられるよう、そっとしてあげてください」
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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