SHULA KOPERSHTOUK VIA GETTY IMAGES
1916年9月、13歳のイスラエル・クリスタルさんは、(ユダヤ教の成人式の儀式)バル・ミツワーの儀式を受け損ねてしまった。しかし9月15日、100年遅くなったが、彼はついに今まで1度も受ける機会がなかった儀式を受けた。
クリスタルさんは、15日に113歳の誕生日を迎え、存命中の世界最年長男性としてギネス世界記録に認定された。彼はこれから2週間、イスラエルのハイファで家族や友人とお祝いする予定だ。
クリスタルさんの娘はBBCに対し、「家族は、このパーティーが父にとって“過去をやり直す経験”になることを願っています」と語った。
「私たちはとても興奮していて、幸せです。父がバル・ミツワーを祝うことは、本当に光栄なことです。子どもも孫も曾孫も従兄弟たちも、全員集合する予定です」
1916年、クリスタルさんは儀式を受け損ねた。母親が亡くなり、父親がロシア軍に徴兵されたからだ。彼は第1次世界大戦、第2次世界大戦中は、アウシュビッツ強制収容所に収容され生き延びた。ホロコーストで最初の妻との間にもうけた2人の子どもを失い、その後イスラエルに移り住んだ。
彼は再婚し、子育てをしながら、引退するまで家族とともに菓子店の経営を続けた。
クリスタルさんは、「長寿の秘訣はわからないが、立ち直る力には自信がある」と語っている。
「すべては、天が決めたこと。理由など私たちにはわかりません」と彼は、ギネスに語った。「今はもう生きていませんが、私よりも賢く、体が丈夫で、ハンサムな男性はこれまでにもいました。私たちにできることといえば、出来る限り懸命に働き続け、失ったものを再構築することくらいです」
2016年初頭に、ホロコーストの生存者50人が、クリスタルさんと同じように、当時受けられなかったバル・ミツワーを祝った。
イスラエルさん、本当におめでとう!
ハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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