フィリピン・ダバオの爆発で14人死亡、ドゥテルテ大統領「テロだ。無法状態、他の場所でも起こる」

「私たちは前から警告していた」

フィリピン南部ミンダナオ島の都市ダバオの中心部で9月2日午後10時ごろ大きな爆発があり、少なくとも14人が死亡、71人が負傷した。CNNなどが報じた。

ダバオはロドリゴ・ドゥテルテ大統領の出身地で、市長を長年務めており、爆発の当日も現地に滞在していたが無事だった。

ダバオ市警のキャサリン・デラ・レイ警部によると、爆発が発生したのはダバオの中心地にあるアテネオ・デ・ダバオ大学近くのナイト・マーケット。地元の人や観光客が多く訪れる繁華街として知られる。

ABS-CBNによると、ドゥテルテ大統領は会見で今回の事件をテロと断定し、爆発を防げなかったのは「諜報機関の失敗」だと述べた。

「私たちは前から警告していた。私たちはこのような事態に備えていた。警告しよう。他の場所でも起こりうる」

ダバオで会見に臨むドゥテルテ大統領

ドゥテルテ大統領は、フィリピンが「"無法状態"に置かれている」と宣言した。

「軍を招集し、大統領の命令に基づきフィリピン全土に派遣する。治安部隊があらゆる懲罰を加え、テロ防止を目指す」と、ドゥテルテ大統領は述べた。しかし、「無法状態」宣言は、「戒厳令ではない」と付け加えた。

ドゥテルテ大統領は、今回の措置は国がテロや薬物の脅威から「解放された」状態になるまで続くと述べ、「私は国を守るためにこの義務を果たす。我が国が完全な状態に保つためこの義務を果たす」と述べた。

爆発が発生したダバオのナイト・マーケット

現場検証にあたる地元警察の署員

爆発現場を上空から見る

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