アフガニスタンの首都カブールにあるアメリカン大学(AUAF)で8月24日、武装グループが襲撃し、少なくとも1人が死亡、25人が負傷した。ロイターなどが報じた。
CBSニュースによると、アメリカ政府の支援で運営されているアメリカン大学の前で24日夜に爆発が発生してキャンパスの壁が崩れ、武装集団が構内に侵入し、銃を乱射した。
武装集団は構内の建物に立てこもって治安部隊と激しい銃撃戦となり、数百人の学生と教員が構内に閉じ込められた。
AUAFが襲撃されている。私は友人と一緒に避難した。他の友人や教授たちは閉じ込められた。
BBCによると、この大学の学生で、2012年にピュリッツァー賞を受賞した写真家マスード・フサイニさんも構内に取り残された。
私をじっと見ている男がまだいる。彼は決してテロを恐れていない。クラスメートがみんな無事であってほしい。
フサイニさんはその後なんとか避難し、AP通信の取材に答えた。爆発が発生した時、15人の生徒と一緒に教室にいたという。
「何が起きたのか窓辺に行ってみたら、普通の服を着た男が1人が外にいたのが見えた。彼は私に向けて発砲し、窓ガラスが粉々に砕けた」と、フサイニさんは語った。彼は砕けたガラスで手を負傷した。
「私たちが走って逃げていると、うつ伏せで倒れていた人たちがいた。彼らは背中から撃たれたように見えた。私は6メートルの壁をよじ登って逃げた」と、フセイニさんは付け加えた。
アメリカアン大学は2005年に開設された、アメリカの支援を受ける非営利の私立大学である。英語学習や社会人が職業資格を取得できるコースがあり、学士号を取得できるプログラムもある。学生はおよそ1700人で、夜間の部に通う生徒も多い。
NHKによると、アフガニスタンでは反政府武装勢力タリバンが、駐留アメリカ軍や外国人の宿泊施設を狙った襲撃やテロを繰り返しているほか、過激派組織IS(イスラム国)も台頭しており、治安の悪化している。
アフガニスタン大学で、ロケットランチャーを肩に抱える警察官
アフガニスタン大学構内で負傷した学生を救急車に収容する
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