THOMAS BARWICK VIA GETTY IMAGES
「座りっぱなしは体に悪い。だから仕事の後にランニングをしよう、そうすれば動かなかった分を取り戻せるはず」。そう思って運動している人をがっかりさせるような研究が、アメリカ心臓協会から発表された。
この研究によると、平均的なアメリカ人は1日6〜8時間は座って過ごしている。しかし、長時間座っていると、糖尿病や心臓病、がんのリスクを高め、不安感も増えるという。
とはいえ、デスクワークをしていると、どうしても一日中座りっぱなしになってしまう。どうすればいいのだろう?
これまでの研究から、座っている間に時々体を動かすのが良いとわかっている。体を揺らす程度でも効果が期待できるそうだ。しかし、それだけでは不十分だ。
今回の研究が勧める効果的な方法、それは「もっと運動する」ことではなく「座る時間を減らす」ことだ。
「どれくらい体を動かしたかに関係なく、長時間座っていることは、心臓と血管の健康を悪化させます。座ったままの習慣が、病気になる確率や死亡率を高めるという証拠がみつかっています」と研究の責任者デボラ・ヤング博士は報告書で述べている。
簡単に言えば、「座りっぱなしの生活を続けていると、寿命が縮まる恐れがある」ということだ。今のところ、座っていても健康に悪影響がない時間はわかっていない。今できる一番いい方法は「座る時間を短くして、動く」ことだ。
まずは、こんなシンプルな取り組みから始められるかもしれない。
・テレビを見る時間を減らして、代わりに活動的な趣味をつくる。
・徒歩もしくは自転車で通勤する。
・会議室を飛び出して、歩きながら会議をする。
・携帯のアラームをかけて、アラームが鳴るごとに立ち上がったり、ストレッチをしたりして座る時間を減らす。
シンプルな対策だけれど、体はスタンディング・オベーションをして喜んでくれるかもしれない。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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