吉田沙保里、4連覇ならずも亡き父に感謝「ここまで私を育ててくれてありがとう」【リオオリンピック】

レスリング女子53キロ級で吉田沙保里(33)が決勝に進出したが、ヘレンルイーズ・マルーリス(アメリカ)に敗れ、銀メダルとなった。女子58キロ級の伊調馨に続くオリンピック4連覇はならなかった。

リオデジャネイロ・オリンピック14日目の8月18日(現地時間)、レスリング女子53キロ級で吉田沙保里(33)が決勝に進出したが、ヘレンルイーズ・マルーリス(アメリカ)に敗れ、銀メダルとなった。女子58キロ級の伊調馨に続くオリンピック4連覇はならなかった。


今回のオリンピックは吉田にとって、国際大会としては2015年9月の世界選手権以来の出場。2015年12月の全日本選手権以来、約1年ぶりの実戦となった

3歳のころから、父・栄勝さんの指導でレスリングを始め、オリンピックと世界選手権を合わせて16大会の連続制覇中だった。これまでのオリンピックでも父がセコンドに付いていた。そんな父・栄勝さんが亡くなったのは14年3月だった。

今回が最後のオリンピックと位置づけ、父から教えてもらったタックルで勝負を挑むも、金メダルには届かなかった。決勝終了後、吉田は泣きながら、以下のようにコメントした。

たくさんの方に応援していただいたのに銀メダルに終わってしまって申し訳ないです。日本選手の主将として金メダル取らないといけないと思ったのに…ごめんなさい…。

自分の気持ちが最後は勝てるだろうと思ったが取り返しのつかないことになってしまい…。

(母からは)「泣かんでいい。大丈夫だ ここまで連れてきてくれてありがとう」って。日の丸の多さ、声援が伝わってきたが、自分の力が出し切れずに申し訳ないです…。


またメダルセレモニー後に、吉田は涙ながらに亡き父に向け、「お父さん、ここまで私を育ててくれてありがとう。ここまでレスリングをやってきてよかった」と語った。

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