JEAN CATUFFE VIA GETTY IMAGES
リオデジャネイロオリンピック体操女子団体と個人総合で、金メダルをとった19歳のシモーネ・バイルズ選手(アメリカ)は、5歳の時に祖父のロンさんと祖母のネリーさんの養子になった。産みの母親がドラッグとアルコール中毒に苦しんでいたため、里親制度を使って2人の正式な子供になったのだ。
バイルズにとって、祖父母は「両親」だ。インタビューでも「幼い時に、祖父母の養子になりました。彼らは私の両親であり、お母さん、お父さんと呼んでいます」と答えている。
しかし、NBCテレビのコメンテーター、アル・トラウウィグ氏はそう受け止めていなかったようだ。彼は、オリンピック中継でロンさんとネリーさんを、バイルズの「祖父とその妻」と呼んだ。
この発言に対し、「『彼女の祖父と彼の妻』と呼ぶのは止めて下さい。ネリーさんは『彼の妻』ではありません。それに、彼らはバイルズ選手の両親です」と求めるツイートが投稿された。
しかしトラウウィグ氏は「彼らは母であり父かもしれないが、バイルズ選手の両親ではない」と返信。物議を醸した。
トラウウィグ氏の投稿「彼らは母であり父かもしれないが、バイルズの両親ではない」
しかし、バイルズ選手本人は気にしていないようだ。彼女はUSウイークリー誌のインタビューに答え、「特にコメントしたいことはありません。私の両親は私の両親なんですから。ただそれだけです」と答えた。
バイルズ選手は、親子で撮った写真をInstagramによく投稿している。
バイルズ選手と母親のネリーさん
母親のネリーさんもオリンピック中、Twitterでバイルズ選手を励まし続けた。
長年の夢が、目の前に迫っていますね。これまでしっかり準備してきたんだから自信をもって試合に臨んでね。そして楽しんで。母より
金メダルは親子にとって、トラウウィグ氏の発言を打ち消すくらい、嬉しい出来事になっただろう。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳・加筆しました。
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