「環境に悪い影響を与えずに、おしゃれはできます」
ファッションデザイナーで、ポール・マッカートニーの娘ステラ・マッカートニーが、大手ファッションブランドや、デザイナー、そして私たち一人一人に訴えている。
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マッカートニーが環境NPO「キャノピー」と共に訴えているのは、「絶滅の危機に瀕した森林から伐採された木材を原料に繊維を作るのを止めよう」というメッセージだ。
繊維といえば、綿やウールやポリエステルを思い浮かべるかもしれない。しかし、綿の値段が上がっているため、木材から作られるレーヨンやビスコースなどの繊維に、再び注目が集まっている。しかし、服に使われるレーヨンのうち30%は、原生林や絶滅の危機に瀕している森林から伐採された木材だという。
「原生林や絶滅の危機に瀕している熱帯雨林が伐採され、その後パルプにされて、Tシャツやドレス、スーツになっています」と、キャノピーの創設者で最高責任者のニコル・ライクロフト氏が、2014年にガーディアン紙で述べている。
毎年、1億万本もの木が繊維に姿を変えている。そのほとんどが、原生林や熱帯雨林から切り倒されたものだ。その数は今後10年で倍になるかもしれないという。
キャノピーはこの問題を解決するために、「キャノピー・スタイル」という運動を2013年に立ち上げた。アパレル会社やデザイナー、それにH&MやZaraといった小売店と一緒に、絶滅の危機に瀕している森林から切り出された木材を使わないよう働きかけている。彼らの運動のおかげで、世界のレーヨンのうち75%を作っている繊維会社がこの運動に賛同するようになった、とプレスリリースに書かれている。
「協力して、地球に残る貴重な原生林を守りましょう」と、マッカートニーは動画で訴えている。環境を考慮している会社を選ぶことで、私たち一人一人も協力できるのかもしれない。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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