ハワイ島のキラウエア火山では、驚くべき地質現象が日々発生している。
溶岩が太平洋に直接流れ込んで新しい大地を生み出すこともあれば、溶岩湖の爆発で奇妙なガラス物質が吹き出されることもある。
母なる自然が表面下で起きていることを覗き見るチャンスを与えてくれることもある。それが、溶岩の「天窓」(スカイライト)と呼ばれるものだ。
世界で最も活発な活動を続ける火山のキラウエア火山では、ここ数週間新しい溶岩流が発生し、驚くような現象が起きている。その中のひとつが多数の「天窓」だ。この「天窓」ほど素晴らしい地質現象は見たことがないかもしれない。
簡単に説明すると、溶岩天窓は地下に存在する溶岩洞の天井が開いた部分のことだ。溶岩洞の一部が崩れると穴ができ、中を流れる溶岩が見える。
下の写真の溶岩洞の場合、溶岩洞の天井の地殻は薄過ぎて崩れたのだろうと、ハワイ火山観測所の地質学者ティム・オー博士が「ビッグアイランド・ビデオニュース」で説明した。
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推定直径6メートルとみられる「溶岩の天窓」
ヘリコプターから撮影されたこれらの写真では、天窓の大きさが実際の大きさより小さく見えて正確な大きさが分かりづらい。上の写真の場合、直径は約20フィート(約6メートル)あると、ハワイ火山観測所のWebサイトは伝えている。
溶岩天窓の最も魅力的な点は、地表の冷えた溶岩原の下で何が起きているのか垣間見ることができる滅多にないチャンスを与えてくれることだ。冷えた黒い地殻の下にある溶岩洞に急流が見える。これは隙間や穴がなければ見えない。
オー博士の推測では、この天窓から見える溶岩は毎秒1〜2メートルの速度で流れている。とはいえ、オー博士によると溶岩洞内の溶岩流の速度を科学的に測定する方法はない。
壮大な溶岩天窓の写真を何枚か紹介する。目をそらすことができない光景だ。
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ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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