トルコからエーゲ海を渡った後、ギリシャのレスボス島で、子供たちを抱えながら小舟から離れようともがくシリア難民の父親。
もうすぐやってくる父の日にあたって、特に注目したいのは、来る日も来る日も命がけで子供たちを守り、子供たちの安全な未来を模索する、難民の父親たちだ。
シリアやイラクなどの内戦や政情不安定により、数百万人の人々がわずかな持ち物をまとめて子供連れで逃亡している。
難民は家を離れると、途方もない困難に直面する。ヨーロッパに向かう小舟に乗り込むために密入国業者から1人当たり数千ドルを要求され、難民キャンプでは屋外の悪環境で暮らすことになり、安全な国への亡命が認められるチャンスはますます狭まっている。
そんな逆境の中、父親たちは勇気を奮い起こし続け、弱気な姿を家族に見せない。すべては、家族により良い生活をもたらすためだ。
非常に危険な状況が頻繁に発生する恐ろしい旅路の中で、子供たちを守り抜く父親の姿をとらえた心を打つ写真を紹介しよう。
雨の中、子供を抱え大声で叫びながら道路を歩くシリア難民の父親。
ギリシャのイドメニの病院で誕生した、生後10日の娘ヤスミンの横で眠るシリア難民の父親。
海上で救助された後、ギリシャのレスボス島ミティリーニ港に到着し、毛布にくるんだ娘を抱えるシリア難民。
トルコ憲兵にギリシャのレスボス島へ向けて小舟で旅立つのを阻止された後、トルコ西部の海辺の街ディキリの海岸近くの道端で幼児を抱いて待つシリア難民。
イタリアのヴィボ・ヴァレンツィアでMOAS(マイグラント・オフショア・エイド・ステーション)の船舶「MVフェニックス」の甲板で子供を抱いて座るサハラ以南の移住者。多くの難民がリビア経由でイタリア入国を試みる。
ギリシャのイドメニの難民キャンプの強制避難命令から逃れてきた後、別の難民キャンプで乳児を抱えて待つ男性。
アメリカ、ニュージャージー州ユニオン・シティのノースハドソン・イスラム教育センターで開かれた歓迎パーティでアメリカ入国の祝福を受けるシリア難民。
トルコからエーゲ海を渡り、小舟でギリシャのレスボス島の海岸に到着後すぐ、父親に抱き上げられたシリア難民の少女。
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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