マルセイユで6月11日行われたイングランド-ロシア戦では、試合後、スタジアムで両チームのサポーターが衝突し、35人が負傷した。また、15日にロシア-スロバキア戦が行われるリールで、ロシアのファンがイングランドとウェールズのファンを挑発し、小競り合いが発生した。
当初の報道では、リールで黒づくめのロシア人グループが共に飲んでいたイングランドとウェールズのファンを攻撃したとみられる。
たった今、ロシア人男性の少人数グループが、大人数のイングランド人ファンを挑発するのを目撃した。ロシア人が椅子を投げるまで反応はなかった。計画されていたものだ。
リールにあるバーの外で、イングランドとウェールズのファンがロシア人サポーターとの小競り合い
Twitterに投稿された動画では、駅近くのバーで椅子が外に投げ出されている様子が映されている。
警察が現場に駆けつけ、乱闘は沈静化した。
イングランドとウェールズのファンは、リールで多くのロシア人過激派が暴れる中、団結している。
デイリー・メールによると、二人のロシア人が街の中心で逮捕された。
他の動画では、「ロシア人は消えろ、オレらはイングランドとウェールズだ」とファンがチャントし、旗を振りかざている様子を映していた。
歌って、乱闘して、逮捕。
試合が始まる前から、イングランド人とロシア人ファンがリールに集まり、問題が起きるという懸念があった。ロシアは15日にリールでスロバキアと対戦し、イングランドとウェールズはリールの28キロ北にあるランスで対戦する。
フランス政府は13日、試合開催地の会場やファンゾーンでアルコールの販売を禁止したが、リールでは少なくとも1店で守られていないことがわかった。
アルコール禁止は今晩6時から始まるようだ。リール・センターのこの店はその意味を理解していないようだ。
グループBのイングランド対ロシアのゲームはマルセイユの路上、そしてヴェロドロム・スタジアムの中で起きた暴力により台なしになった。
その様子をとらえた動画が14日にYouTubeに投稿され、鉄パイプとボトルを持ったロシア人男性のグループがイングランド人サポーター追いかけ、その後倒れるまで暴行を加えられていた。
欧州サッカー連盟(UEFA)はこの状況を受けて、双方のサッカー協会に対し、同じような混乱が繰り返された場合には両チームをトーナメントから追放すると警告した。また、観客の暴動を受けてロシアに執行猶予付きの失格処分を課し、11万9000ユーロの罰金を命じた。
UEFAは14日の声明で、次のような処分を発表した。
UEFA管理・倫理・規律委員会(CEDB)は14日にパリで会合を開き、6月11日にマルセイユのスタッド・ベロドロームで行われたUEFA EURO 2016のイングランド戦(1-1の引き分け)で起きた事件に関し、ロシア・サッカー連合(RFU)に対する処分を審議した。
観客の暴動、花火や発煙筒の使用、人種差別的振る舞いなどサポーターに不適切な行為があったとして、RFUはCEDBより以下の処分を受けた。
• 罰金15万ユーロ(約1800万円)
• ロシア代表チームのUEFA EURO 2016出場資格を剥奪。
ただしUEFA規律規定第20条*に基づき、失格処分は大会終了まで執行を猶予される。今大会でロシア代表の試合中にスタジアム内で再び問題(観客の暴動)が起こった場合、その猶予は直ちに取り消される。
ハフポストUK版より翻訳・加筆しました。
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