クリスティーナ・グリミーさん(左)とアダム・レヴィーン
アメリカの人気ロックバンド「マルーン5」のボーカリスト、アダム・レヴィーンが、ライブ会場で射殺されたクリスティーナ・グリミーさんの葬儀費用を支払うと申し出ている。
グリミーさんは6月10日、アメリカ・フロリダ州オーランドのプラザ・ライブでのコンサート出演直後、ファンにサインをしていたところ、銃を持った男に射殺された。
アダムは、グリミーさんが出演して一躍有名になったテレビオーディション番組「ザ・ヴォイス」 シーズン6で彼女のコーチを務めた。今回の事件にあたり、個人的にグリミーの母親に連絡を取り、グリミーの葬儀費用を支払うことを母親に提案したと、グリミーさんの兄マーカスさんがFacebookに投稿した。レヴィーンの代理人はハフポストUS版に、レヴィーンがグリミーの葬儀費用を支払う提案をしたことを認めた。
私とベハティ・プリンスルーは、グリミーの死で完全に打ちのめされ、悲しみに暮れています。グリミーのご家族におくやみ申し上げます。
「アダム・レヴィーンが個人的に私の母親に連絡を取り、クリスティーナの葬儀費用やフライト代を支払うと言ったことを今朝知り、大変驚きました 」とマーカスさんは書いた。
グリミーさんの死から数日たった今でも、グリミーの友人たちや有名人たちが哀悼のコメントを寄せている。その中には、YouTubeでグリミーさんを見出し、後にグリミーさんのマネージャーとなった義父を持つセレーナ・ゴメスもいる。ゴメスは、11日夜のコンサートで、オーストラリアの宗教音楽バンド「ヒルソング・ワーシップ」の曲「トランスフィギュレーション」 (変容)と自身の曲「ノーバディ」をグリミーさんに捧げた。
私は完全に悲しみに暮れています。クリスティーナが恋しい。
セレーナの義父ブライアン・ティフェイも、オンラインのクラウドファンディングサイト「GoFundMe」にグリミーさんの家族のための募金ページを立ち上げ、すでにに15万ドル(約1600万円)以上の資金を集めている。
「私の感じている痛みを表現できる言葉がありません。父親のような目で彼女のビジネスを始めたから、クリスティーナは私にとって2番目の娘のようでした」 と、ティフェイは綴っている。
他にも、歌手のニック・ジョナスやデミー・ロヴァート、ファレル・ウィリアムスといった著名人が、グリミーさんの死後、彼女の持っていた 「驚くほどの魂」や「素晴らしい才能」についてコメントし、22歳のシンガーが音楽業界の同業者たちにどれだけの影響を与えたか、各自が思いを語った。
グリミーの死は、悲劇的な損失だ。@therealgrimmieのご家族や友人、グリミーとの接点のあった全ての人々へおくやみ申し上げます。(ファレル・ウィリアムス)
素晴らしい心と歌声を持つグリミーへ...彼女が残したものが永遠に語り継がれますように。美しいクリスティーナ、安らかにお眠りください。(アッシャー)
ニュージャージー州のグラミーの故郷では、13日の夜、今は亡きシンガーを追悼するキャンドルライト・ビジル(ろうそくを灯して徹夜で行われる祈り)が開催された。
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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