こんなにすてきな人形があったなんて。
アメリカ・テキサス州のサイプレスに住むエマ・ベネットさん(10)は生まれつき足がなく、義足を付けている。彼女が自分と同じように義足の「アメリカンガール」の人形をもらった瞬間の動画がネット上で話題になっている。
アメリカンガールとは、今アメリカの少女たちに人気の人形で、さまざまな少女の人形を通じて、アメリカの歴史、文化などを知ることができる。
この動画では、エマさんがカスタムメイドの義足の人形をもらって、大喜びする様子が写っている。
「このお人形の足も私と一緒!」。エマさんはこの動画の中でこう言っている。
「私と一緒のお人形を作ってくれてありがとう!」
人形をもらったエマさん
エマさんの母親コートニー・ベネットさんは、人形をもらった時の彼女のリアクションを「言葉で表現できないくらい感激していた」と、ヒューストンの地元局「KHOU」に話してくれた。
この動画はコートニーさんのFacebookページに6月1日投稿された。視聴数は1000万以上、また10万回以上もシェアされており、動画を視聴した人も「ああ!自分も赤ちゃんみたいに泣いています」、「私もエマちゃんと同じくらい泣いてます」などのコメントを付けている。
エマさんはバレーボール、サッカー、水泳もやり、さらにチアリーダーまでこなすほどの活発な少女だ。しかし、他の女の子と同じように走ったりボールを蹴ったりできない時、アメリカン・ガールの人形を集めている多くの少女たちと同じように、エマさんも自分と同じような人形をずっと欲しいと思っていた。
エマちゃんの両親は少し調べてみることにした。そして「ア・ステップ・アヘッド・プロステティクス」という義肢製作の企業が、手足のない子供たちのために、子供たちと同じように義肢を付けたカスタムの人形を作るサービスを行っていることを知った。
エマちゃんの両親はア・ステップ・アヘッド・プロステティクスに人形を送った。そして1カ月後、ピンクの義足を付けたカスタムメイドの人形が届いた。
ピンクの義足はエマちゃんの大好きな色だ。
この動画が関心を集めるにつれて、コートニーさんも本当に嬉しそうだ。
「これまでずっとエマの気持ちになって考えてみましたが、自分と同じ姿の人形が欲しいという気持ちがどんなものか、本当のところは知ることはできません」とコートニーさんはFacebookページに書いている。「娘が気に入ってくれるだろうとは思っていましたが、でもこれほど『これが本当に欲しかったの!』というほど喜ばれるとは思っていませんでした」
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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