アメリカ国防総省は5月21日、アフガニスタンの反政府勢力タリバンの最高指導者マンスール師を標的に空爆を実施したと発表した。共同通信などが伝えた。最終確認を進めているが、アメリカの当局者によると、死亡したとみられる。
オバマ大統領が作戦を承認し、無人機による空爆をアフガンとパキスタンの国境地帯で実施した。国防総省のクック報道官はマンスール師について声明で「アフガン政府とタリバンとの和平交渉を進める上で障害となっていた」と作戦を正当化した。
マンスール師は昨年、死亡が判明した最高指導者オマル師を引き継ぎ指導者になった。
(米、タリバン指導者殺害か オバマ氏承認、和平の障害 - 共同通信 47NEWSより 2016/05/22 09:57)
NHKニュースが当局者の話として伝えたところでは、アメリカ軍の複数の無人攻撃機が、車両で移動中のマンスール師を狙って空から攻撃したという。
マンスール師はタリバン旧政権の航空・運輸相を務め、パキスタンでの拘束を経て2006年に帰国。10年にオマル師の副官となっていた。
アフガン国内では、タリバンによるとされるテロや戦闘が途絶えることがなく、治安改善の糸口が見えない状態が続いている。
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