家族旅行や飲食代に政治資金を利用したとして、批判が集まっている東京都の舛添要一知事が、今度はヤフーオークション(ヤフオク)などを通じ、政治資金を使って多くの美術品を購入していたと、NHKニュースなどが5月15日までに報じた。
収支報告書などによりますと、書や浮世絵の版画など多数の美術品や美術書の購入費を同じ政治団体などの政治資金から「資料代」として支出し、一部はインターネットのオークションで購入していたことが分かりました。
これについて舛添知事は16日朝、報道各社に対し「会見で説明したとおりだ」と述べたあと、「海外の方と交流を行う際のツールや研究資料として活用している」などとするコメントを出し、問題はないという考えを改めて強調しました。
(舛添知事 美術品を多数購入 政治資金「資料代」で | NHKニュースより 2016/05/16 17:55)
舛添氏は13日の記者会見で、美術品に興味があることを認めたが「海外の方との交流で版画や浮世絵をツールとして活用している」「政治資金で財テクの事実はない」と話していた。
13日の会見で舛添氏は、家族で泊まったホテルの費用や私的な飲食費合わせて45万円余りをすでに解散した資金管理団体「グローバルネットワーク」の政治資金から支出していたと認め、収支報告書を訂正・削除して返金する意向を示した。
高額の海外出張や公用車での別荘通い、政治資金の家族旅行への流用に続いて、舛添氏に新たに「政治とカネ」の問題が浮上した。舛添氏は会見で続投宣言したが、弁明には批判が高まっており、産経ニュースは「都議の一部は辞職を求める動きも見せており、6月に始まる都議会では紛糾も予想される」と報じている。
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