アメリカの女優、ジュリア・ロバーツさんが5月12日(現地時間)、南仏で行なわれている第69回カンヌ国際映画祭のレッドカーペットに靴を履かずに登場した。この服装は、2015年の同映画祭で、かかとが平らなフラットシューズの女性が「ドレスコード(服装規定)違反」を理由に参加を拒絶された騒動があったことへの意思表示とみられている。テレグラフ紙などが報じた。
ロバーツさんは、俳優のジョージ・クルーニーさんが主演した『マネーモンスター』の上映会に黒いロングドレス姿で登場したが、ドレスのスリットから見えた足は、黒いペディキュアを施した素足だった。
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産経ニュースによると、2015年の映画祭での騒動の発端は、上映会に出席しようとした女性グループが「ふさわしい靴に履き替えてくるように」と係員に言われ、入場を拒否されたと映画ニュースサイトが伝えたことに始まった。
その後、アシフ・カパディア監督が、Twitterで「妻にも同じことが起きた(でも最後には参加できた)」とツイートし、騒ぎが広がった。こうしたハイヒールの強要は、女性の自由を束縛する「性差別」と受け止められ、2015年の映画祭以降、イギリスの女優、エミリー・ブラントさんら多くの映画関係者が反対意見を表明していた。
日刊スポーツによると、ロバーツさんはゴールデン・グローブ賞授賞式などに素足で出席したこともある。仏メディアも「思いもよらないことをやってのけた」と好意的に報じたという。
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