4月25日に発表された東京オリンピック新エンブレムの作者は、アーティスト野老朝雄(ところ・あさお)さんと発表された。発表会で野老さんは「頭が真っ白です。とても長く時間をかけた、我が子のような作品です」と選出された気持ちを述べた。
アーティスト野老朝雄(ところ・あさお)さんは、大名古屋ビルヂングの外装デザインなどを手がけたことで知られる。
野老朝雄 Asao TOKOLO
アーティスト
建築を学び、江頭慎に師事。
2001年9月11日より独学にて紋様の制作を始める。
「繋げる事」をテーマに美術,建築,デザインの境界領域で活動を続ける.
部分(ピース)を組み立てること(ピーシング)で生成される繋がる図を目指す。
単純な原理に基づき 定規やコンパスで描画可能な紋と紋様の制作をはじめ,
同様の原理を応用した立体物の設計/制作も行なっている.
1969東京生まれ.
1992東京造形大学卒業.
1992-93 Architectural Association School of Architecture 在籍.
1993-98江頭慎の制作助手、ワークショップアシスタント
2010-12 東京造形大学非常勤教員
2010-桑沢デザイン研究所非常勤教員
2003-2016 武蔵野美術大学非常勤講師(ファッション領域担当)
2016- 東京大学工学部建築学科 非常勤講師
主な展覧会
2001 個展「Light Light」展(横浜美術館アートギャラリー/神奈川)
2003「時間旅行」展(日本科学未来館/東京)
2004「Modern Style in East Asia」展(東京北京藝術工程/北京)
2007「野老朝雄展」(菅野美術館/塩竃 宮城)
2010「MOTアニュアル2010:装飾」展(東京都現代美術館/東京)
2010「オープン・スペース 2010」(ICC/東京)
2011 キッズプログラム(ICC/東京)
2011「オープン・スペース 2011」(ICC/東京)
2012 「桑沢学園のアート&デザイン展」(八王子市夢美術館/東京)
2013 TOTO 4 Creators展 (TDW/六本木ヒルズ/東京)
2014 マテリアライジング展Ⅱ(東京藝術大学美術館陳列館/東京)
2015 単位展(21_21 Design Site/東京)
2016 [個と群] 野老朝雄×青森市所蔵作品展 (国際芸術センター青森/青森)
主な作品
2005愛知万博トヨタグループパビリオンVI担当 設計:みかんぐみ(名古屋/愛知)
2006新日本様式100選にTOKOLO PATTERN MAGNET が選出 【J023】
http://www.tepia.jp/infocompass/japanesque-modern/readingroom/100sen/100sen_products/j023.html
2007 BILBAO TOKOLOCOM pleats please / ISSEY MIYAKE (バッグ)
2007 FRP/F town ファサードパターン 設計:阿部仁史アトリエ(仙台/宮城)
2007 ユナイテッドシネマズ前橋カーペットデザイン 設計:テラダデザイン(前橋/群馬)
2008ブリーゼタワーB1エントランス床面作品
設計;Ingenhoven und Partner Architeckten D:タウンアート(梅田/大阪)
2009 INHABITANT STORE TOKYO アートワーク 設計;トラフ(神宮前/東京)
2012 伊達の牛たん本舗仙台壁画 設計:阿部仁史アトリエ(仙台/宮城)
2012 工学院大学125周年記念総合教育棟 ファサードパターン 設計:千葉学建築計画事務所(八王子/東京)
2012 エコベストファームエントランス壁面作品 設計;竹中工務店 D:TAKプロパティ(富士宮/静岡)
2013 SEIYUプロトタイプデザイン 設計:KMDW ブランディングパターン、サイン(沼津/静岡)
2013 110ビル地下エントラン壁面作品 設計;竹中工務店 D:TAKプロパティ(新宿/東京)
2013 TDW2103 TOTO アートワーク /設計;トラフ (神宮外苑、六本木/東京)
2014 敦賀オルパーク サインデザイン/設計;千葉学建築計画事務所 (敦賀/福井)
2014 M-Project/設計;KMDW (南青山/東京)
2015 BAOBAO TOKOLO PATTERN /BAOBAO ISSEY MIYAKE INC
2013-16 大名古屋ビルヂング下層部ファサードガラスパターン 設計;三菱地所設計(名古屋/愛知)
(野老朝雄さん公式サイトより)
2020年東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会は4月25日、公式エンブレムが最終候補4作品の中からA案に決まった。NHKなどが報じた。1万4599点の応募作品の中から選ばれた。
■A. 組市松紋(くみいちまつもん)
2020年東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会
歴史的に世界中で愛され、日本では江戸時代に「市松模様(いちまつもよう)」として広まったチェッカーデザインを、日本の伝統色である藍色で、粋な日本らしさを描いた。 形の異なる3種類の四角形を組み合わせ、国や文化・思想などの違いを示す。違いはあってもそれらを超えてつながり合うデザインに、「多様性と調和」のメッセージを込め、オリンピック・パラリンピックが多様性を認め合い、つながる世界を目指す場であることを表した。
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