アテネのパナシナイコ・スタジアムの前でポーズをとる、プリンストン大学から参加したアメリカ人選手たち。
世界が今年開催のリオデジャネイロ・オリンピックに向けて準備する中、ギリシャで行われる予定のある展示会が、訪れた人たちを1896年へと連れ戻そうとしてる。120年前にギリシャ・アテネで開催された、世界最初の近代オリンピックだ。
この展示会はベナキ博物館、コスタナヴァリノ・ラグジュアリー・リゾート、アテネ国際空港が共催。1896年の大会でドイツ人写真家のアルバート・メイヤーが撮影した歴史的な写真を取り上げる。
1896年のオリンピックは競技大会の歴史におけるターニングポイントであり、近代的な国際協力関係とともに古代精神をも、もたらした。メイヤーは、ドイツ選手チームの公式写真家としてオリンピックを撮影。選手たち、オリンピック関係者、ギリシャの太陽の下で試合を楽しむ観客たちをとらえた。
「アルバート・メイヤーが撮影した歴史的写真による最初のオリンピックの記録は、ベナキ博物館が保存する宝の1つであり、過去のオリンピックの貴重な証拠品です」と、ベナキ博物館のディレクターであるオリビア・デコートは報道発表で述べた。
「近代の最初のオリンピックに関する文献は、オリンピック選手たちの理想が回復したことを象徴しています」と、著名なギリシャ人視覚芸術家で展示会を監督したエヴァ・ナテナもコメント。「訪問者は唯一無二の資料に触れ合い、価値ある展示物を見ることで、その展示物が近代ヨーロッパ思想を形作る上でどれほど重要だったか知る機会を得ることができます」。
展示会は5月16日から9月16日までアテネ国際空港の「アートと環境」の広場で開催される。さらに4月27日から11月30日まで、ペロポネソス南西部のメッシニア県にあるコスタナヴァリノ・リゾートのシンボル・ホールでも開催される。
展示会で取り上げられる予定の写真のいくつかを、一足先に紹介しよう:
この記事は最初にハフポストギリシャ版に掲載され、その後ハフポストUS版に翻訳・掲載されたものを翻訳しました。