地震の発生を受け、熊本県の市町村が災害ボランティアセンター(ボラセン)を開設し始めている。全国からボランティアの人たちが集まる中、ボラセンがボランティア希望者に呼びかけているのは、ボランティア保険への事前の加入だ。数百円で加入でき、作業中のけがの治療費だけでなく誤って家財を壊した場合や、他人を傷つけてしまった場合なども補償される。
熊本県社会福祉協議会は公式サイトで、ボランティアに行こうとしている人が住む地元などで、事前に保険に加入しておいて欲しいと呼びかけている。熊本市のボランティア窓口によると、現地の受付窓口は長蛇の列となってしまっているという。
全国社会福祉協議会(全社協)によると、ボランティア保険は住まいの近くの社協の窓口などを通じて申し込む。各社協では、保険の説明などを行うこともあってインターネットでの手続きを受け付けておらず、窓口で手続きを済ませる必要がある。このページでは、東京都社会福祉協議会(東社協)が提供しているボランティア保険の加入方法をまとめた。(2016年4月22日現在の情報です)
■人数分、まとめて申請可能。代理での申請もできる
保険の加入は、各地のボランティア保険の窓口で行う。個人での加入も可能で、窓口で申請用紙を記入して申し込む。まとめて複数人分を申請することや、代理での申請も可能だ。
注意したいのは、保険期間だ。熊本地震に関するボランティア活動は「大規模災害時の特例措置」が適用されているため、2016年4月20日〜7月20日の期間ならば、保険料入金が確認でき、窓口で申込みを受付けた時点から即時にボランティア保険が有効となる。ただし通常は、保険期間の開始は手続き完了日の「翌日」午前0時からとなっているため、他のボランティアに行く予定があるなら早めに手続を済ませておきたい。
■保険料は窓口での支払いではなく、銀行・郵便局などで振り込む必要がある
保険料は、郵便局や銀行などから振り込む必要がある。社協の窓口で払込用紙を用意しているが、用紙が無くても所定の口座に振り込み、払込証明書をボランティア保険の窓口で提出することで申請が受け付けられる。
保険料払込用紙。
■熊本地震の被災地支援なら、天災タイプの保険に加入する
ボランティア保険は、補償の内容によって複数のプランがある。熊本県社会福祉協議会は、現在も余震が続いていることから、「必ず天災タイプの保険へご加入ください」と呼びかけている。天災タイプは、地震 ・ 噴火 ・ 津波によるケガも補償の対象となる。
■ボランティアに行く前に…
ボランティアに行く前には、必ず受け入れ体制を確認しておきたい。ボランティアが来ることで被災地に渋滞が発生することもありうるため、募集内容や状況をみて判断する必要がある。
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