ヘイトスピーチ(差別の扇動)のデモに抗議する人が警備の警察官に首を絞められたと抗議していた問題について、河野太郎・国家公安委員長は、4月5日の参院法務委員会で謝罪した。
このデモは、3月27日に、民族差別などの暴言を繰り返す行為が社会問題になっている団体が東京・新宿で開催した。この際、抗議する女性が、デモを警備する警察官に路上で首を絞められたり、地面に押さえつけられたりしたと被害を訴えていた。
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有田芳生議員(民進)の質問に対し、河野氏は3月27日のデモについて「人々に嫌悪感を催させ、差別的な感情を発生させる、極めてゆゆしきデモ」と述べた。
警察庁の斉藤実審議官は「女性が路上に留まり続けたため、同時に複数の人を歩道に戻そうと、女性の肩に手を伸ばしたところ、結果的に女性の首に当たって、そのまま押し戻してしまった」「本人からの申し出があれば誠実に対応したい」と、従来の見解を繰り返したが、河野氏は、
「警察の警備に行きすぎた点があったとしたら、それはまことに申し訳ないと思います。今回の事案につきましては様々な課題があると認識しておりまして、しっかりそれが、より適切な警備になるように指導してまいりたい」
と答弁した。
有田議員は「4人の女性がけがをした。なぜ被害届を受理しないんですか」と尋ねたが、斉藤審議官は「当日は現場が大変混乱していた。その後。被害届の受理をする旨を連絡した」と明らかにした。