埼玉県朝霞市で下校中に行方不明になっていた中学生の女子生徒(15)が東京都中野区内で約2年ぶりに保護された事件で、埼玉県警は3月28日、未成年者誘拐の疑いで公開指名手配中だった東京都中野区の職業不詳、寺内樺風(かぶ)容疑者(23)の身柄を静岡県伊東市内で見つけ、確保した。朝日新聞デジタルなどが報じた。
27日午後、女子生徒はJR東中野駅付近の公衆電話から「助けてほしい」と110番通報し、東京都内で保護された。女子生徒は「一緒にいた男がいなくなった隙に電話をした」と説明。失踪当時の状況について、「全く知らない男に『両親は離婚してしまうので弁護士に会わせる』と声をかけられ、埼玉から車で連れて行かれた」と話しているという。
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埼玉県警は女子生徒が監禁状態だった可能性があるとみて、28日未明に未成年者誘拐の容疑で逮捕状を取り、寺内容疑者の氏名や顔写真を公開し、行方を追っていた。
NHKニュースによると28日未明「血だらけの男が歩いている」という通報を受けた静岡県警の警官が、同日午前3時22分に伊東市内の路上で寺内容疑者を発見。運転免許証などから身元を確認した。寺内容疑者はけがをしており、静岡県内の病院で治療中。警察は回復を待って未成年者誘拐の疑いで逮捕する方針だ。